思ってもいないお世辞を言わないこと と 同意できないことには相づちをうたないこと(追記しました)
えっと
私はとても不完全な人間で、とても困ったちゃんなのですが
とてもいいところ(と自分で思っているところ)が2つだけあります。
1つめは、
思ってもいないお世辞を言わないこと
2つめは
同意できないことには相づちをうたないこと
です。
そして、それは、相手がどんな立場の人であれ、
変えないようにしています。
わりとテキトー人間ですが、この2つだけは、かたくなにガンコに自分に課しております。
たったこの2つだけですが、
意外と貫くのは難しかったりします。まあ、ぶっちゃけ、
この2つをガンコにやり続けていることによって
私自身は人にとても嫌われやすいし(笑)
周りの人をひやひやさせているケースもあると思うのですが
(実際「私を見ているとひやひやする」と、よく言われます)
これだけは、自分の中で絶対に決めていることです。自分がフリーランスを続けているのも、そこに理由があります。
組織に属していると、
自分の意見を(例えばクライアントに)はっきり表明することが、
時には組織の利益と相反することがあるんですよね。
だから、なかなか自分の意見を言い切ることができなかったりします。
そんな自分の不自由さが苦手で、
私はこの年齢になっても組織には所属せずにいます。
(あ、もちろん
自分の意見を述べた後に、自分とは違う方向の意見が採用された場合は
いくら意見が違っても、採用された方向性のもと、一生懸命働きます。
それは社会人としてのルールだと思うので)
そんな生き方を選び始めたのは、20代の後半になってからですが
そのときどきで、そんな自分のあり方を見つめ直すきっかけとなっているのが
森博嗣さんという作家さんの著作です。
特に『悠悠おもちゃライフ』を読んだときは
人間、こんな生き方をしてもよいものなのだ! という衝撃を受けました。
毎日更新されていたブログ『MORI LOG ACADEMY』も
本当に刺激的だった。
新作の『自由をつくる 自在に生きる』も、今日、読了しました。
人は、自由に生きているつもりでも、実は自分の本当にしたいことを選んでいない。
人からの見られ方(それも近い距離感の中での知り合いからの見られ方)や、常識に
しばられて自由な発想をする機会をせばめているのではないかという提言です。
本当は、人に支配されていたり、人が喜ぶ自分を演出しているほうが
人間って、楽に生きていけちゃいます。
だからこそ、自分が本当に何をしたいのかを
もう一度見つめることは大事だというような内容です。
なんというか。
そう、こういうの、人生のバイブルとか言うんだろうなと思いました。
大きな声で宣言することでもないけれど
これからも、できるだけ自由に生きていきたいと思う。
悠悠おもちゃライフ (講談社文庫)
森 博嗣
MORI LOG ACADEMY〈1〉 (ダ・ヴィンチ ブックス)
森 博嗣
自由をつくる自在に生きる (集英社新書 520C)
森 博嗣
(追記)
というような読後感想を著者の森博嗣さんにお送りしたら
お世辞を言わない、同意できないことにはあいづちを打たないということは
生きていくうえで「摩擦」になるけれど
その摩擦があるからこそ立っていることができる、という内容のお返事を頂戴しました。
摩擦という言葉が、とてもしっくりきました。
自分の立っている位置をしっかり足の裏に感じて生きていきたいな。