あるものでなんとかするチカラ
このあいだのセミナーで、ちらっとお話ししたら、ずいぶん感想をたくさんいただいたことを。
天才じゃない限り、自分の持っている才能やセンスに満足してる人っていないと思うんだ。
でも、
われら凡人はいろいろ足りないかもしれないけど、あるものでなんとかするチカラさえあれば、結構しあわせに生きていけたりするかもしれないって思う。
私は結構それが得意で
ひとつひとつの能力は低いんだけど、それを組み合わせて逃げ切るのがわりにうまいなあと自分でも思う。
これしかない、と思うのではなくて、少なくてもこれだけはある、からして、あるものでなんとかしよう、というか。
一回目の結婚の時はお金がなさすぎて、新婚旅行の費用はパチンコで稼いだお金で出した。
朝から並んだ台がバカあたりして、2人で11万円稼いだから、そのままそのお金を握りしめてHIS行って、これで行ける海外、どこでもいいですって窓口のおねーさんに相談したんだよなあ。
グアムの2泊3日はそれはそれは楽しかった。
あのころに比べたら仕事もたくさんいただけるようになったけれど
でも、結局のところ、出自は変わらないというか、
仕事がなければないで、多分楽しめるだろうなって自信だけはある
だいたい、頑張れば頑張るほど、全くかなわないようなすごい人たちに出会うから、年々、自分のたりない部分がどんどん目立つようになる。
努力してなんとかなるものならまあまだマシで、だんだん、努力とかじゃない、そもそも備わってない人には備わってない能力に気づいて落ち込んだりする。
あ、いや、うそ。
もう、あんまし落ち込んだりしない。
なんでかっていうと、
そんな状況でも、そのときあるものの組み合わせで、なんとかなるべ、多分。って思うようになったから。
自分に備わってないものは、嘆いても、しゃーない。それよりは、ちょびっとでも備わってるものを有効活用しようって。
で、まあ、だいたいなんとかなるよね。
最近気づいたのは
「あるもの」を足し算するんじゃなくて、かけ算することがコツかもなあと思っていて
具体的に言うと
自分一人でやると「あるもの」は足し算にしかならないんだけど、
人と一緒に仕事をすると、自分がもってる、なけなしの「あるもの」も「かけ算」になる気がする。
もう、年齢も年齢なので、切磋琢磨して伸びる部分は切磋琢磨し
ムリめなところは、いさぎよく手離し
そして、自分にあるちょっぴりのものだけでも、いろいろ組み合わせて、人とも組み合わさったりして、なんとかするチカラを図々しく図太く育てていこう
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