美容師さんの武器はデザインであるからして
ちょっと前に、長年お世話になったある有名美容師さんに
「友美さんには悪いのだけれど
ホットペッパーの仕事をしている人の依頼は、
今後、受けないことにしたんです」
と、言われて、お仕事を断られました。
断られたことは残念でしたが、その美容師さんの仕事への姿勢には、とても共感しました。
私は、美容師さんたちは、もっと自分のデザインを発表する場や相手を選んでいけばいいと、いつも思っています。
コンテンツを持っているのはデザイナーである美容師さんです。
私たちは、その力を借りないと、何かを作ることはできません。
全て、美容師さんの力に頼って仕事をしています。
皆さんが、時間とお金をかけて磨き上げてきたデザインです。
それが、皆さんの武器です。安売りする必要なんて、ない。
だから、コンテンツを持っている美容師さんたちは、
自分たちが発表したい媒体で発表をするために、どんどん、このような交渉をしていくのがいいと思いました。
それによって、私の仕事も断られることが多くなるだろうなと予想されるけれど、
そういうことが、「美容師さんのデザインの価値をあげる」ことのうちの
ひとつだと思っているので、それは応援しています。
敬意と愛情を持って、そのデザインを扱ってくれると
信頼できる場(仕事相手)でのみ
コンテンツを発表するというのは、とてもいいことだと思います。
私自身も、
「この人のやる仕事だったら、デザインを提供してもいい」と
選んでもらえる仕事相手になれるように頑張らなくてはと思わされました。
それにしても、この美容師さんとのやりとりは、「なるほど、こういう手があったか」と思いました。
フリーランスライターの私にとっては、これほど、効力のある殺し文句は無いですね。
業界の仕組みに一石を投じることも、皆さんのデザインを武器にすれば、可能なんだな、と感じました。
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