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集客サイトで直前予約が進むと、一番困るのは「集客サイト」自身じゃないかなって思うんだけど違うのかな

ずーーーっと前から気になってるんだけど

「集客サイトで今月30人の新規のお客様がきました」と言うときって、そのお客様は「どこ」で、そのサロンを知ったのでしょうか。言い換えると、どこでそのサロンを「発見」したのでしょうか。

 

 

1)集客サイトAの中で初めて知った →サイトAを通じて予約

2)雑誌や外看板や友人からの情報で知って、検索したら、集客サイトAにたどりついた → サイトAを通じて予約

 

 

1)の場合は、その集客サイトが「発見」してくれたお客様

つまり、集客の入り口も出口もそのサイトAです。

イメージはこんな感じ

HPBの予約システム 001

この場合、集客の入り口も出口も、サイトAです。

 

 

2)の場合は、その集客サイトが「予約成立」してくれたお客様。

つまり、集客の入り口は別(雑誌・友達・看板・他のサイト……etc.)にあり、出口がそのサイト。イメージはこんな感じです。

HPBの予約システム 002

この場合、集客の入り口はいろんな場所にあって、出口が美容サイトAになります。

 

逆に、どんなにアクセスが高くてお客様がいっぱい回遊している集客サイトAがあったとしても、そのお客様がAの予約システムを使わず、Bの予約システムを使えば、サロンさんはBのサイトで集客したと思います。

HPBの予約システム 003

つまり、現在の集客数は、どこの予約システムを使ったか(つまり「出口」)でカウントされているんです。そしてサロンさんは、その出口の数の多さを期待してお金を払っています。

 

こういう仕組みを考えると「その美容サイトで、月30人の新規集客」という言葉は、もっと正確にいうと、「その美容サイトを経由して、月30人が新規予約」なんじゃないかなと思う。

 

 

それって、同じじゃん、って思いますか? 私、「30人の新規集客」と「30人の新規予約」って全然違うと思うんですよね。

 

 

2014年美容業界大予測に「予約システムのインフラをおさえた会社が生き残る→業界勢力図が変わる可能性がある」と書いたのは、このことです。

 

 

もうひとつ言うと、集客の入り口がサイトAだった場合の、その新規のお客様はどこからきているでしょうか。

HPBの予約システム.004

今まで美容サイトAを見たことのないお客様(枠の外側から流入)かもしれませんが、美容サイトAで別のサロンのお客様(枠の内側から予約)だった方という可能性もあります。

 

こういう仕組みを考えると、もし私がオーナーだったら、当然「一度サロンに来てくださったお客様は、もう二度と美容サイトAを見て欲しくないなあ(他のサロンに目移りしてほしくないなあ)」と考えるだろうなあと思います。

 

 

既にホテルなどでは、ファンを囲う(目移りさせない)ために

★集客サイトはお客様に自社ホテルを知ってもらうために使い、他社のお客様を奪う

★できれば初回から自社サイトで予約してもらうために、自社サイトでの予約値段を一番安くする(集客サイトで予約成立したときの課金を最初から割り引いておけば自社サイトが一番安くなります)

★集客サイトで予約したお客様がいらしたときに、実は自社サイトでの予約が一番安いことをお伝えする

という方法がとられているなあと思います。

 

 

既にホテルと同様の方式に取り組まれているサロンも見かけますが、私は、今年、美容業界でもこの流れが一気に加速するんじゃないかなあと思っています。

 

その理由はネットでの直前予約が加速したからです。

 

集客サイトが「直前予約に対応できるサロン」という目的でサロンを探す場所となると、お客様は今まで以上に、いろんなサロンに流動するでしょう。当然、その対策を講じるサロンさんが増えると思います。

 

ネットの直前予約が加速するほど、おそらくサロンは一度獲得したお客様をその集客サイトから引きはがそうとするから集客サイトは首がしまるんじゃないかなあ、って想像します。

 

今年と来年は、多くの集客サイトにとっては厳しい時代(集客の入り口としては今後も使用されるけれど、出口は別でおさえられる)になるんじゃないかなあと思います。

 

もちろん、そのときのための策はうってるんだろうなあとも想像しているんですが。

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