「歩」を「と金」にする
4月出版の父の書籍の準備が着々進んでいます。ちょっと、休憩して、ブログを。
過去に父が書いた文章の中に、ユニークな発言で知られた将棋の名人 升田幸三さんの言葉がありました。
〜教室を見ていると、飛車、角、金、銀だけで授業をやってる先生がいる。これは「へぼ将棋」だ。歩が生きていないとだめだよ。能力が一番低い歩であっても、それが働く場と機会によっては「と金」ともなったりして素晴らしい力を発揮するのだよ〜
という言葉。
将棋を知らない人のために解説すると「歩」は、1マス、前に進むことしかできないのですが、相手の陣地まで到達したら、駒が裏がえしになって「と金」と言われる、「金」と同じ動きができる強い駒になります。
父は、この言葉からとった「と金」会という 先生方の勉強会を組織していました。「歩」だと見なされている生徒が「金」になる瞬間を、いっぱい作っていこうという想いがこめられているようです。
世の中には、早い段階から才能があると言われる飛車や角や金、銀みたいな人と、着実に1歩ずつ全身して、気づけば裏返って「と金」になっている人もいる。
私もそうなりたいし、多くの不器用だけれども着実に歩みを進めている美容師さんたちも、そうなれますように。
〜教室を見ていると、飛車、角、金、銀だけで授業をやってる先生がいる。これは「へぼ将棋」だ。歩が生きていないとだめだよ。能力が一番低い歩であっても、それが働く場と機会によっては「と金」ともなったりして素晴らしい力を発揮するのだよ〜
「教室」を「職場」、「先生」を「経営者」と読みかえると、すごくおもしろいなって、思いました。
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