女性美容師さんが辞めるサロン、長く勤めるサロン 「ロールモデル」の重要性
先日、13人の女性美容師さんを取材させていただいた(そのうち私は12人取材させていただいたのですが)冊子に関わって、わかったのが、
この仕事を力強く続けている女性美容師さんには、「美容師として生きていく」という覚悟があるんだなあ、ということ。
で、この本を担当されたビューティ総研の錦織さんが注目したのは「ロールモデル(目標となる人)」があるか、ないか、ということなんですよね。
一般的に、入社3年以内にロールモデルとなる人を見つけられなかったら、退職率があがると言われているそうです。
で、今回の取材を通してわかったこと、
その1)
取材した女性美容師さんたちのほとんどに、「ロールモデル(目標となる人)」がいた、(しかも、実は、そのロールモデルに「美容師になる前に」出会っていた人も結構いた)ということです。
というのも、取材した方々の中に、「お母様が美容師」「そのお母さんが目標」という人が半数近くいたんです。
例えばお伺いしただけでも、
ピカイチのTAKAKOさん、Candiの伊集院さん、kakimoto armsの高原さんのお母さんは、皆さんまだ現役だそうです。「美容師として一生、生きている」お母様の姿を見ているお三方は、とても早いうちに、美容師として生きていく覚悟というか、そもそもそれが前提というような意識を持たれて仕事に向かってらっしゃるなあと感じました。
その2)
サロン内にロールモデルがいなくても、オーナーさんの語りでイケる例〜switchさん編〜
「どうやったら、田中真奈美ちゃんのように、きらきら輝く女性スタッフを育てられるんですか?」と一年じゅう聞かれているというswitxh隈本さんに、まさにそのままの質問を今回ぶつけてきました。
隈本さんの回答で面白かったのは、折に触れて、いろんなモデルケースを話しているということ。
例えば、真奈美ちゃんはご主人が転勤族なので、いつ九州から転勤になるかわからないのですが、
「そうなったら、2ヶ月に1回、switchに出稼ぎにきてもいいよね」「出産したら週に2日だけ出てきてもいいよね」「真奈美ちゃんのように、しっかりファンがついた美容師さんなら、それができるよね」「いろんな働き方の可能性がもてるためにも、お客様に『真奈美ちゃんじゃなきゃ』と言われる美容師になっておかないとね」と、隈本さんが、いろんな可能性を常に常に話してあげているということ。
この「こういうふうになったら、こんな働き方もあるよね」という、いくつもの可能性の示唆は、スタッフさんにとってはとても安心感があると思います。
その3)
サロン内にロールモデルがいなくても、仲良しサロンにロールモデルがいれば頑張れるケース 〜dupaグループ編〜
こちらは、デューパグループで切磋琢磨しあう別々のサロンの3人の鼎談。自分たちのサロンだけではイメージがわかないことも、他のサロンにたくさんいるママ美容師さんの話で、自分たちのサロンにもその準備ができつつあるとか、
自分自身、既にサロンのナンバーワンなんだけど、それとは比較にならないほど売り上げを持っている女性美容師さんの姿を見て、自分もその境地に至りたいと、努力するようになったという話とか。
自分のサロンに、目標になったり、イメージしたりできる女性美容師さんがいなくても、他のサロンにそういう存在の女性美容師さんがいて、その人と交流できれば、すごくモチベーションになるということもわかりました。
いずれにしても、どんなに素敵な男性美容師さんがいて、その人のことを尊敬していたとしても、やはり女性美容師さんにとって、男性は自分の将来の目標にはしにくく、ロールモデルになりにくいということは、共通していることでした。
今回の冊子は、そんな声をうけて、もし自分のサロンにロールモデルになる女性美容師さんの存在がなかったとしても、美容業界にはこんなに素敵な女性美容師さんがたくさんいるんだよ。その人をモデルに、自分の人生をイメージしてみるのはどうでしょうか? という提案です。
キラキラ輝いている女性の皆さんも、悩んでいる時期もあるし、辛かった時期も乗り越えてきています。皆さんが、自分の将来をイメージするときに「こんな女性美容師さんになりたい!」と思えるような誰か、が、きっとこの中にいるんじゃないかなあと思ったりします。
冊子は無料だそうです。
(注:現在は配布終了しています)
ご希望の方は、下記のメールアドレスの★部分を@にかえてメールしてください。
申し込み先 リクルートビューティ総研 錦織さん 竹下さん
タイトル:女性本希望 本文: <御社名または学校名/サロン名・部署名または学部名/お名前/ メールアドレス/お電話番号/ご住所>を記載してください
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