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FLOWERS浦ちゃんのこの写真と電波少年的革命とヘア写真の未来

ガールズヘアBOOKを見てくださった方から続々感想をいただいているんですが

多くの方が触れてくださるのが、FLOWERSの浦ちゃんのサロンスタイルページ。皆さん、大絶賛くださり、毎日撮影してくださった浦ちゃんのご苦労が報われたとしたら嬉しいです。

スクリーンショット 2014 02 08 10 33 11

 

このページは、浦ちゃんに、毎日お客様を撮影していただき、構成しました。浦ちゃんが撮影してくれたのか、スタッフさんが撮影してくれたのかは聞いていないのですが、撮影したもと写真を拝見したけれど、1人あたり3枚くらいしか撮影されてなかったので、お会計の前にちゃちゃっと撮影してくれたのがわかります。

 

実は、この写真が2ページ大にががーんと、ヘアカタログに掲載されているということに、そしてそのページが多くの人の心に響いているということに(自分で企画したとはいえ)私は美容業界の今後のフォトの可能性と未来を感じます。

 

ここで撮影された人は全員お客様で、全員サロンでのカット直後で、全員プロではないカメラマンさんで撮影されています。それぞれのスタイルに解説もついていません。

 

 

一方で、是非見ていただきたいのですが、浦ちゃんは巻頭の企画も撮影してくれていて(ガールズヘアブックP6参照)、

 

 

スクリーンショット 2014 01 31 9 12 49

これはプロのカメラマンさんがかっこ良く撮影してくれて(増田、すごくお気に入り)、ヘアデザインも撮影に向けて練られたスタイルで、とてもクオリティ高いページだと思います。モデルさんもすごくオシャレだった。お洋服も可愛かったし、原稿もプロが書いています(というか、私が書いてます)

 

 

でも、そういう写真のクオリティはおいておいて、

 

どっちのページが、浦ちゃんのファンになりやすいか、どっちのページを見て、より「浦さんに切ってもらいたい!」って強く思って予約電話をするかという一点のみにフォーカスして見てみると、

 

私は、多分、前者じゃないかなって思う。

 

それは

数が多いことや、サロンワークでのカットであることで、「浦さん的ワールド」が明確である→浦さんに切ってもらうとこんな自分になれるというイメージが明確だから。浦ちゃんの美的センスが、よりわかりやすいからだと思います。

 

そして、ここが大事なんだけど

 

それを伝えるには、必ずしも、プロのモデルさん、プロのカメラマンさん、プロの衣装スタイリスト、プロのライターが関わらなくてもいい、ということなんだよね。

 

 

 

私は常々、サロンワークで切られる髪が、美容師さんの最高傑作だと思うし、その美容師さんの100%を出し切れる場だと思っています。だって、お客様のオーダーに対して、100%以外の出来でお返ししている人なんて、1人もいないと思う。

 

 

その「MAXクリエイティブな真実」が現場にある場合、その真実が強く伝わればプロじゃない人が撮った写真でも、十分に人の心を動かすと思う。

 

 

前にもちょっと書いたのだけれど(「その道のプロと一番差がつかないフォトシュート」)、

 

テレビの業界では「電波少年以降」という言葉があって、それは、電波少年が、映像の業界に革命を起こしたからです。

 

 

つまり、テレビの地上派で放送されるものは、プロ用の撮影機材で美しく撮影されたものではなくてはいけない、という概念をくつがえしたのがあの番組だったわけですね。

 

あの番組が教えてくれたのは、「視聴者にとって価値が高いのは、映像の美しさ(だけ)ではなく、情報としての面白さ、有益さである」ということです。

 

 

今回の浦ちゃんの写真は、2ヶ月にわたってとられたものです。この2ヶ月間、毎日お客様を撮影してもらうというのをできるのは担当の美容師さんだけであって、美容師さんにしか切り取れない世界だったと思います。

 

 

そういったプロが撮ったものではない写真が、全国誌として売り物になる雑誌の中で2ページの特集になり、みんなにとって忘れられないページでしたという感想が続々届くというのは、今後のヘア写真の可能性のひとつを示しているように思います。

 

浦さんのこのサロンワーク見せ、のページは、ヘア雑誌にとって、電波少年的な革命的なページだったんじゃないかな、って、そんなことを思いました。

 

皆さん、是非見てください!

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