生まれ変わっても、この仕事につきたい
4月に、教員であった父の本が出版されることが決まり、その原稿のお手伝いをすることになったので、過去に彼が書いた膨大な数の学級通信(全部手書き!! 古くはガリ版刷り!!)を読み込んでいます。
その中に「●●になるのはやさしいが、●●であるのはむずかしい!」という内容があって、面白く読みました。父は、この●●に教師という言葉をあてはめてしんみりと考えたらしいですが、
●●に自分の仕事(職業)を重ね合わせてみると、確かに、いろいろ思うことあるなあと感じます。
この間、父と、出版社の編集さんの初顔合わせがありました。
いろいろお話をした後に、最後に編集さんに向かって
「私、教師が天職だったと思っています。生まれ変わっても、もう一度教師になりたい。今度教師になったら、絶対管理職にならないで(父は北海道で最年少で管理職になった人でした)、定年までクラスで授業を持ちたいと思っています」と言ってたんだけど
私、この言葉に、結構じーんときた。ほんと、幸せな人生を送ったんだだなあって(まだ生きてますが)。
生まれ変わっても、またこの仕事につきたいと思える仕事、本当にそれって天職だなあと思う。私も、65才になったときに、そんなふうに言い切れる人生を送ることができていたらいいなあ。
父は、今では、教育大学で学校の先生を目指す学生さんたちに授業をしています。また、小学校の特別指導員として、先生方のサポートをする職についています。
父は言います。
「最近の子どもたちは……って言う人たちがいるけれど、
昔の子どもたちも、最近の子どもたちも、みんな…… 最高だよ!」って。
父は、ソフトテニスのジュニアの指導者として16回の全国優勝を導いた指導者で、そちらの分野の講演や連載などはあったのですが、今回は、そのテニスの指導法ではなく、彼の授業や学級づくりにスポットがあたります。
私も、父の授業はすごいと、噂には聞いていたのですが(当然だけど、見たことはない)、先日、そのDVDを見て、びっくりしました。生徒全員が身を乗り出して「はい!はい!!!!(俺に話させて!!!!)」と手を挙げているんですよ。
みんな、めっちゃキラキラした目をしていました。
「子どものせいにしない、子どもができないのは自分の力不足」
そういい続けてきた父が考える「子どもの能力を引き出す」メソッドを、できるだけわかりやすく、まっすぐに伝えたいと思っています。