BoP(ビーオーピー)ビジネスって何?
増田ゆみ@もうすぐ佐藤友美です
今日は、大学の先生に誘っていただき「BoPビジネス研究会」に参加させていただきました。
【BoPビジネスって何?】
BoP何って思ったそこのあなた! 私も全く同じだったよ。わからないから帰ってwikipediaしたよ。
歌いながらWikipediaしたのに、BoPの略語では、wikipediaにも載ってなかったよ。びっくりしたよ。(今載っているのは、別の意味のBOP)
なので、こっちで見てね。BOPビジネス
BoPは「 Base of the Pyramid=ピラミッドの一番下」の略で、途上国でのビジネスという意味だそうです。この層は世界で40億人がいると言われていて、そのような国に向けて、企業の利益も追求しつつ、低所得者層の生活水準の向上にも貢献できるWin-Winのビジネスモデルのことだそうです。
あのね、なんだか、ものすっごい人たちが並ぶ中で、私、100%アウェイだったよ。
ただ、アウェイなりに、とても楽しかったし、これ、海外展開に興味のある美容業界の人でも知っておくといい内容も多かったので、自分の復習を兼ねて振り返りを。
スピーカーはこの分野のシンクタンクとして日本NO.1という平本督太郎さん。
【BoPに求められるのはエコシステム】
まずBoPビジネス自体が、パートナーシップを結んだり、独占できる市場を見つけたりするのではなく、共存共栄できるシステムのもとに成り立つビジネス(であるべき)なんだとか。既にある市場で競争するのではなく、新しい市場をみんなで育てていこうという考え方なんだそう。
「エコシステム」とは?今さら人に聞けないマーケティング用語をおさらい!
利益はもちろん追求するんだけど、でも、その国の人たちにとって役に立つことが前提。NPO(非営利団体)や、社会起業家と結びつきやすいのも、そういう側面があるからだろう。
だからこそ、ビジョンづくりや、収益があがったときは再投資することが大事なんだとか。
【BoPに伝統的企業が参入しているのは日本だけ】
このようなBoPビジネスに参入しているのは、海外の場合はほとんどがベンチャー企業。それを大企業が資金的にサポートする場合があるというモデルらしい。
でも、日本が特徴的なのは、この分野に伝統的な企業が参入するケースがあるということ。世界的にも類がなくそのような伝統的企業が、「利益だけ」を求めずに、横に広がりを持ったビジネスを構築していくようなロールモデルは、世界じゅうを見てもほぼないのだとか。
日本企業の弱みは、現地にいい商品があっても、それを使ってビジネスをしようとせず、自社製品での展開にこだわること。この考えを捨てないとBoPビジネスでの成功は難しいかもしれないという指摘もありました。
【99.9%のビジネスモデルは、実際にその国に入った後変更になる】
どれだけ練ったビジネスモデルや商品でも、現地で展開を始めたら、99.9%がビジネスモデル変更、商品変更になるそう。ここに柔軟に対応できなければ、BoPビジネスは成立しないのだそう。
これ、重い言葉でした。
【投資したい層は日本に多数いて、お金の使い先に困っている】
現在、日本の各地に使い道のないお金を持っていて、投資、支援をしたいと考えている人が多数いるそう。その人たちとBoPビジネスをうまく結びつけ、さらにはこの方面の社会貢献ビジネスに興味のある学生を巻き込みながらリソースを確保していくのが今後の課題。
なお、学生が無償(もしくは小額の報酬)でも、事業に関わりたいと思うのは、多くは、メンターの存在。海外では、あのカリスマ起業家と一緒に仕事ができるなら、無報酬でいいというモデルが成立しているそう。
また、社会貢献は、近年の学生にとっての大きな関心ごと。今後BoPビジネスの存在を学生にも広めていく必要がある。
【有識者のみがアドバイスできる状態から、いろんな知見を蓄積引き出しできるように】
BoPを成功させるには、スタート時の優良なビジネスモデルが必要。ただ日本では有識者の数が限られている。
このハードルを越えるため、その知見をナレッジ化して、蓄積していく必要がある。そのようなサービスを立ち上げたい。
などなど。
BoPビジネスに関しての最新の潮流が聞けたのはとても勉強になりました。
お誘いくださった、東京富士大学の黒田先生、ありがとうございました。