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スタッフを病ませないためのメンタルヘルスケア

増田ゆみ @もうすぐ佐藤友美です。

2014年最初のHAZAMA会(都内有志美容師さんによる異業種勉強会)は、東京富士大学経営心理学科の伊波先生をお招きしてメンタルヘルスセミナー。

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裏テーマは、スタッフを病ませないためのケア、でした。

 

アカデミックな話から、もう目に浮かぶようなリアルなシチュエーションの話まで、とても起伏にとんだレクチャー。みんな、全然人ごとじゃない話ばっかりで、今回もとても勉強になりました。

 

ヘアサロンにもとても役に立つ考え方ばかりだったので、教わったことのポイントををまとめてました。良かったら参考にしてみてください。

 

 

1)「感情労働」だからこそのリスク

まず、美容師さんをはじめとする職業の特性は感情労働だということの説明がありました。

 

労働には大きく A)肉体労働 B)頭脳労働 C)感情労働 があり、美容師さんをはじめとするサービス業は、C)の感情労働にあたり、この分野の労働につく人にありえるメンタルヘルス上の心配点は大きく2つ。

 

ひとつは自分の感情を抑制してお客さまに接しなくてはいけない職業であること。うん、これはよくわかる。

 

そして、もうひとつはサービスを提供して喜ばれることに過剰に没頭しやすい職業であること。これは意外。なんでそれがリスクになりうるんだろう。

お客さまに喜ばれることを喜びと感じることがなんでメンタル面での心配事になるかっていうところなんだけど、つまりそれは、「仕事のやりがいや喜びが自分側に起因せず、どう転ぶかわからないお客さまの反応に起因してしまうから=お客さまに喜んでもらえないと仕事の喜びを感じられない」職業なので、自分で喜びをコントロールしにくいという面があるそう。

 

このあたりが3年以内の燃え尽き離職と深い関係があるそう。なるほど、ふむふむ。

 

2)ストレスがかかりやすい職場環境

次に、ストレスがかかりやすい職場環境について説明がありました。これはね、すごくわかりやすかった。

すごくひらたくいうと、

A)責任要求が多く(責任はとらされる)、B)そのわりに自由裁量権が少ない(自分で決められることが少ない)、C)そして悩みに対しての支援が得られない(相談できる相手がいない)、というのが、あぶない3大要素なんだとか。

ある、ほんと、ある、そういう職場。

 

自分におきかえてみると、私の場合は、A)に関しては結構ストレスかかる環境なんだけど、B)がすごく楽。ほとんどのことを自分で決められる。だからバランスがとれるんだろう。

 

3)では、相談相手って誰か?

これが、またわかりやすくて、人には、5つのタイプの相談相手(もしくは悩み解決の際に参考にする相手)がいるそうです。

A)コーチ (上司、先輩など)

B)メンター(企業のトップやカリスマ経営者、歴史上の偉人など)

C)カウンセラー (企業カウンセラーや先輩、友人、家族など)

D)ロールモデル (先輩、上司、親、偉人など)

E)フレンド(社内外の同僚や元同僚、学生時代の友人、趣味の友人など)

 

それぞれの相談相手(参考にする相手)は役割が違うので、相談にのる側の先輩たちは、自分がその後輩にとって、どんな役割なのかを意識したり、役割を分担したりするのがよいそうです。

 

4)組織の中でのコミュニケーションの4分割

これ、先生がお話になったときに、思わずみんなから笑いが漏れたところなんだけど

組織のコミュニケーションは大きく4つに分けられるんだそう。これは図解がわかりやすかったので、図解にて。

アサーティブ 001

情報度が高くても関係度が低いとそれは業務上の関係

関係度が高くても情報度が低いとそれはただの呑みニケーション

組織としてのコミュニケーションは、情報度と関係度を両方密にする「アサーティブ(お互い主張できる)な関係」が好ましいという話でした。

 

た、確かに。呑みニケーションonlyの関係ってある。

 

5)より良い声かけの方法

これも、なるほどなあということばかりでした。一例を。

 

A)閉じた質問ではなく、開かれた質問を

責任者にちゃんと相談した?」→「このことについて誰に相談したらいいと思う?」

「もう遅刻しないね?」→「次に遅刻しないですむ方法はだと思う?」

 

B)客観視を促す声かけ

「あなたがした失敗を、同僚のAさんがしたらどう思う?」

「Bチーフだったら、そういうときどうすると思う?」

「10年後に今回の失敗を振り返ったらどう思うかな?」

 

C)相手を認める声かけ YOUメッセージだけじゃなくて、IメッセージとWeメッセージを増やす

「あなたは元気だね(YOUメッセージ)」

→「あなたが元気だと私も元気になれるよ(Iメッセージ)

→「あなたが元気だとクラスの雰囲気も良くなるね」(Weメッセージ)

 

 

以上、ざっとでしたが、昨日お話いただいたことをまとめてみました。皆さんのサロンのヒントになることもあるのではないでしょうか。

 

専門的な認識に誤りがあったらご指摘ください!

 

伊波先生、遅い時間までたくさんの質問にこたえてくださってありがとうございました。

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ちょっとだけ人数が増えた今年のHAZAMA会。2014年も楽しく勉強していきましょー!

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