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2014年美容業界大予測

365日前に書いた「2013年美容業界大予測」に引き続き、今年もいってみます。増田的、2014年、美容業界勝手に大予測です。

 

2014年大予測 001

 

1)ネット予約スタンダード化で集客サイトが変わる

ネット予約がスタンダードになる中、どこの集客サイト(アプリ、ポスレジ)がネット予約のインフラとして君臨するかが、今後の集客サイト(アプリ)のパワーバランスを決めるでしょう。新規集客では断然ホットペッパーのサロンボードが強いです。一方で既存客に対してはサロンボードからの顧客引きはがしをはかっているサロンが多いため、この既存客のネット予約インフラをどこがとるかによって、業界勢力図が大きく変わる可能性があると思います。

 

2)直前予約と次回予約が二極化する

ネット予約が増えることによる直前予約の増加と、安定顧客を抱えるための次回予約の徹底。サロンでは、この二極化が進むように思います。どちらに力を入れて対応するのか、それとも両方に対応するのか。この選択で、サロンの向かう方向がかなり変わるように思います。

 

3)「フォト集客」が頭うちに

全国にひと通り、フォトシュートの波が行き渡ったところで、全国のお客さまも、いわゆる「集客用のフォト」を見慣れました。今後は、フォトでサロンを選ぶ(選ばない)のは、「とても良い」か「絶対嫌だ」のどちらかに突出しているサロンの場合になるのではないかと思います。爆発的に効果が出ているサロン(人)とそうじゃないサロン(人)の差がこれからますます大きくなると思います(特に東京以外)。

 

4)いわゆる「フォトブーム」が終わる

上記理由もあり、みなさん、いわゆる「集客的フォトシュート」には、疲れ果てているなあと感じます。疲れてきているのは、フォト集客の効果が出にくくなってきていることもあるでしょう。今、モチベーション高くフォトを続けられている人は、もともとフォトをクリエイティブととらえていて、自分のデザインの幅を広げるためにやっている人が多いように感じます。そういう人たちは、そもそも集客的フォトブームに乗ってなかったし、おそらくこれからも変わらずフォトを撮り続けるのではないでしょうか。

モデルを呼んで、カメラを設定して、ストロボを組んで集客用の撮影をするというのは、今後ゆるやかに減っていくように思います。(だからこそ粘れる人は狙い目とも言えるかも)。

逆に、お客さま撮りは増えると思います。おそらく一眼レフではなく、スマホで撮りつつ、クオリティの高い写真が今後増えてくると予想します。それらの写真がSNSの枠を超え、集客サイトやホームページでも使用されるようになるかは未知数。

 

5)一般誌(特にヘアカタ)の撮影を断るサロンが増える

今までは、スケジュールがあえば基本的に撮影を引き受けていたサロンも、仕事によって撮影に参加したり、断ったりするようになるのが、徐々にスタンダードになるでしょう。3年以内には、仕事を選んで受けるほうが全体の主流になると思います。

6)女性onlyサロンがオープンラッシュ

昨年、一昨年も話題になった女性美容師さんだけが働くサロン。現在、どこも好調の様子です。女性美容師さんを希望するお客さまは、男性美容師さん希望のお客さまの約3倍。集客サイトでも、女性が多いサロンのカテゴリーはクリックが高くなっています。今年も、女性onlyサロンが続々誕生しそう。特に住宅街のサロンであれば、女性onlyで日曜休み、18時閉店などの、サロンも増えそうです。

 

7)結婚・出産に対応できるサロンに学生が集まる

美容学生の人数が減りリクルートはますます厳しくなっているそうですが、一方で女性美容師さん(特にママ美容師さん)が活躍するサロンでは就職希望の学生の人数が増えているところが多いと聞きます。女性美容師さんを希望するお客さまが多い現状を考えても、女性美容師さんに長く働いてもらう施策があること、また実際に長く働く女性美容師さんがサロン内にいることは、サロンにとって今後ますます強みになると思います。

 

8)F3(50才以上の女性)向けの美容商品・メニューが増える

ここ4〜5年はF2向け(36才〜49才女性)の対応に関して、ニュースが多かった美容業界ですが、コスメ業界・ファッション業界は、既にF3層(50才以上)へと標準を定めています。昨年の「F3が変わる」でも書きましたが、現在の50代前半は、今までの50代前半とは全くメンタリティが違います。この世代への商品、メニューが、この数年で続々開発されると思います。今年はそのはしりになるのではないでしょうか。

 

9)福祉美容が注目される

昨年人間力大賞にノミネートされたNPO法人「ふくりび」さんに代表されるように、福祉理美容は、この数年の美容業界の大きな関心ごとになると思います。美容という仕事がもつ可能性も、ますます大きくなるのではないかと感じます。私自身も今、とても興味のある分野です。

 

10)「ゆるやかな面貸しサロン」が増える

大手の面貸しサロンさんは、ここ数年、右肩上がりで店舗数を増やしているところが多いと聞きますが、今年注目したいのは、ブランドサロン、人気サロンの「ゆるやかな面貸し=コミッション制」の導入。既に導入されているサロンや、導入を検討されているサロンもあるみたいなので注目しています。アメリカのコミッション制度と、日本の教育制度のいいとこ取りをできる新しいサロン経営が生まれる!?

11)カラーオンリーサロンが増える

女性美容師さんオンリーサロンと同様に増えそうなのが、カラーオンリーサロン。といっても、imaiiさんやモンブランクリケットさんのような、カラーリストさんの高いデザインカラーを売りにするブランドサロンというよりは、簡易に白髪染めをしたい、リタッチだけしたいというニーズにこたえるような、リーズナブルなカラーサロン。既に、チェーン店化に成功されているサロンさんも複数あるようですが、時代の流れに完全にあっているので、今後ますます増えそうです。

 

12)英語対応サロン&ホームページが増える

オリンピックの開催が決定したこともあり、特に東京のサロンさんでは、スタッフさんへの英語教育に力を入れ始めたサロンさんが増えてきました。もちろんオリンピックの開催決定以前から、スタッフさんに英会話教育をされていたサロンさんでは、満を持してホームページの英語版をリリースされたりしていますね。時間がかかる取り組みなので、今なら、まだどの都道府県でも先行者利益をとれる段階だと感じます。

 

13)美容師さんがFacebookから徐々に離れていく

美容師さんのFacebookの投稿、徐々に減っていませんか? 今年じゅうではないと思いますが、来年くらいには、美容師さんのFacebook人口は、だいぶ減っているのではないかと思います。

 

14)アメブロからの撤退とオウンドメディアorブランドサイトでの投稿

2013年は、アメブロでのアップをやめ、サロン独自のドメインをとったブログを書く美容師さん(サロンさん)が増えました。オウンドメディア(自社メディア)の強化を意識されたり、コンテンツの蓄積を意識されたサロンさんが増えたように思います。今後この流れは加速すると思います。

一方で、ブランディングされたサイトでのブログ投稿をされる美容師さんや(JUNESのBoweさん、vetica内田さんやair木村さんなど)、新しいまとめサイトなどを上手に使う美容師さんも出現し、自社メディアを使わない場合は、美容業界以外に影響力の強いブランドサイトでの投稿をという方向も注目されていくと思います。

 15)家族消費を促す取り組みが増える

昨年さかんに言われた母娘消費はもちろんのこと、ママ&ベビー消費など、「家族で通えるサロンづくり」というのは、(サロンのターゲット層にもよるけれど)今年のテーマになりそう。

 

16)ラグジュアリー層のプチバブル

消費税があがるとはいうものの、美容業界以外でも、バブル時代を彷彿とさせる景気のいい消費が増えてきているそう。サロンの顧客層によるとは思うものの、アッパー層向けのメニュー(特に男性向けのヘッドスパ系)は、伸びしろがありそう。 空前の高単価バーバーブームもまだ続くようです。

17)地域ナンバーワンサロンの講習が増える

技術やデザイン以外に勉強しなくてはいけない要素があまりにも増えてきた昨今。表参道などのブランドサロンの取り組みが全てにおいてアドバンテージがある(全ての地域に当てはまる)わけではなく、むしろ、地域に根ざしてブランディングに成功しているサロンの話を聞きたいという需要が急激に増えたとよく聞きます。SNSの時代、来年はさらに地域のトップサロンさんの講習が増えるのではないでしょうか。一方、ブランドサロンは、ますますブランドサロンとしてデザイン方面で尖っていかなくては、生き残りにくくなるかもしれないとも感じます。

18)透明化する社会

食品偽造問題での過剰反応やブラック企業叩き、コンプライアンスの強化など、世の中はどんどん透明化する時代に。その是非は別として、企業理念や、コンセプト、社員教育などの方針などは、白日にさらされる時代になってきていると思います。エシカルに対しての姿勢もますます重要になっていきそうです。 それは、一面では大変な時代になったとも言えますし、同時に、誠実な企業が評価されやすい時代になってきたとも言えます。サロンのルーツや創業時の想いを、いま一度、スタッフ全員で確かめ合う時期が、この2014年なのかもしれないという気がします。

以上(残念ながら、現時点では書けないこともいくつかあったのですが)、2014年の増田的勝手に大予測でした。あたるかな? どうかな?

なにはともあれ、2014年が、美容業界にとって嬉しい話題がたくさんある一年でありますように。

 

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