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第2回JBCA全国大会 増田ゆみ個人的感想・その2

昨日アップしたJBCA全国大会の感想その1

の、続きデス。

休憩をはさんでの後半戦。

7番目はパッションさん。

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ビューティコーディネーターのキャリアプランに焦点をあてて、どのようにこの職種を発展させていくのか、サロンの中でどう教育していくのかという詳細なお話がありました。

ビューティーコーディネーターの仕事は、ただの受付業務ではなく、一生続けることができる「発展性」のある仕事であると感じてほしい。そのためにも、いろんな形のキャリアパスがあってほしいというのは、おそらくJBCA発足当時からのこの会の目的のひとつであると思います。

これからビューティコーディネーターを育てていきたいサロンさんにとっても、とても参考になる内容だったのではないでしょうか。こちらのサロンさんは、これからもますますビューティーコーディネーターの取り組みが発展してかれるんだろうなと感じさせられました。

独自性のある発表だったように思います。強いて言えば、キャリアプラン以外の、具体的な取り組み成果ももう少しお伺いしてみたかったなあと感じました。

 

8番目のプレゼン。ライズさん。

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あとで、懇親会のときお伺いしたところ、「まだまだ、取り組みを始めたばかりで、これからです。この大会に出られただけで奇跡。でも、うちみたいなダメダメだったサロンでも、この大会に出場できるんだというのは、みんなに希望を与えたと思います」と、スタッフさんがおっしゃっていました。

ライズさんの発表で面白かったのは、JBCAへの具体的な取り組み方を話してくださったこと。ただ、検定を受けるだけではなく、それをサロンの中で、どのような密度で浸透させているのか。そのお話を興味深く聞かせていただきました。

ビューティーコーディネーターだけではなく、スタッフ全員がテキストを教科書にして、日々の業務に落とし込みをされているとのこと。

ちょちょちょびっとだけですが、教科書を作るときにご協力させていただいた私も、こんなふうにサロンワークに生かしていらっしゃるサロンさんがあると伺うと、とても嬉しいです。チームワークの良さを感じる発表でした。

 

 

9番目はフォルテさん

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フォルテさんは、今回の大会の台風の目だったように思います。みんな、4月に入社して8ヶ月の1年生たち。美容を専門に学んできた専門学生ではなく、大学からの採用。フォルテのような歴史と、しっかりとしたシステムのある会社での、初の取り組み。

もちろん、とてもフレッシュなのだけれど、既にプロの顔。

あるオーナーさんは「たった8ヶ月で、ここまでのレベルのビューティーコーディネーターが誕生するということに勇気をもらった」とお話をされていましたが、まさに、そう思って聞いてらっしゃった方も、会場には多かったのではないでしょうか。

フォルテさんのプレゼンは、ビューティーコーディネーター発の取り組みが多かったことが特徴だったように思います。例えば、ビューティーコーディネーターが開催をしたお客さまの感想会などは、たしかに美容師さん目線ではなかなか考えつかないことかもしれないし、開催したとしても本音をお話しいただくのは難しいことなんじゃないでしょうか。

その場をビューティーコーディネーターが中心となってつくることで、サロンにとって大事な声をひろいあげること。美容業界に染まりきっていない「お客様の目線」に一番近い1年生だからこその発想で、とても面白く聴かせていただきました。こういう発想こそ、ビューティーコーディネーターさんならではの発想のように思います。

これは、審査とは関係ない部分ですが、実は私も入社前の彼女たちに研修をさせていただいたことがあり、そのときから比べて、とても大人っぽく、社会人っぽく、でもピュアさは失わず生き生きとプレゼンする姿には、とても感じるものがありました。

 

 

10番目の発表はマッシュさん

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お話に物語があり、ひきこまれるように聴かせていただきました。最後はほろっときちゃいました。

マッシュさんのビューティーコーディネーターさんの取り組みは「マッシュの使命」と、しっかりとリンクしていて「日常美」ということを、とても意識して取り組まれているのだということがわかりました。

今回の12サロンさんの発表の中で、「サロンのヘアデザイン」と、「サロンの使命やコンセプト」と、「ビューティーコーディネーターの存在」、この3つのリンク感が、とても強く、相乗効果がスパイラルになっていると感じたのが、このマッシュさんの発表と、スニップスさん、そしてサラさんの発表でした。

サロンが掲げる使命を全うするために、どのような価値を提供していくのか、どのような働きかたをするのかという考え方の順番は、強い組織力をかんじます。デザイナーさんとレセプショニストさんが一枚岩な感じ。

言葉にするなら、心のケアや、ホスピタリティだけではなく、「ビューティーコーディネーターさんも、ヘアデザインの完成度に積極的に関わっている」感じが強くしたのが、この3サロンです。このあたりは、また今度詳しく書きたいです。

マッシャーさんという理想型を掲げて、日常美に共感を増やしていこうという取り組み(&ネーミング)もとても面白かったです。マッシャーさんが生む利益の予想もちゃんとあって、引き続き、来年の成果も聴いてみたいと思わされました。

最後に。マッシュさんは、ビューティーコーディネーターさんがみなさん、とてもオシャレでした。髪型もメイクも服装も可愛く、アピアランスでは最高点を入れさせていただきました!

 

 

11番目の発表はキャンパスさん。

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惜しくも入賞にはいたりませんでしたが、とてもアットホームで、仲のよい雰囲気。プレゼンを聴くだけで伝わってきました。

オーナーさんの「お客さまが喜ぶなら何をしてもいい」というのは、ビューティーコーディネーターだけではなく、ヘアサロンのホスピタリティ、全てに通じる強いメッセージでした。

そして、そのオーナーさんの声に支えられて、スタッフさんみんなが、「自分の頭で考えて」動いていらっしゃる様子が、目に見えるようでした。

オーナーさんがプレゼントしてくれたという机と椅子の写真にもほっこり。まずハードありきで用意された空間ではなく、自然発生的に生まれた場所でのアフターカウンセリングは、きっとお客さまにとっても自然で、気持ちのいい場所なんだろうなと思います。

再来率74.1%、来店サイクル18.5日短縮というのは、ものすごい成果数字だと感じます。特に「賞美期限」という言葉が印象的でした。(今度、ヘアカタの企画タイトルに使わせてもらおーって、こっそり思ったりしました)

全体的に「お客さまのために考えて動いてみたら、あとから結果がついてきた」という感じの印象を受けました。マニュアルではないこのような動きは、時代が変わっても、きっと柔軟に対応をされ、お客さまに支持されていくのだろうなという感想も持ちました。

 

最後はミューさん

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カラフルなスカートで登場してくださったミューさん。技術を持たないビューティーコーディネーターはいないとのことで、みなさん、手に技術がありながら、ビューティコーディネーターとして活躍されている。

だからでしょうか? ミューのレセプショニストの皆さんの働きは、サロンマネジメントの域に達していることがはっきりわかる発表でした。

アンケートや予約管理、スタッフ1人1人の施術時間の分析など、ビューティコーディネーターさんが積極的にサロンに提案をし、働きかけをし、サロン全体を動かしていることがよくわかる内容でした。

CS(顧客満足)とES(従業員満足)の両方を考えて動かれているのも、やはり、ご自身たちが技術者であるからかもしれないです。このようなビューティコーディネーターさんのあり方は、今後のJBCAの取り組みの中でも注目の形かもしれないですね。

最後に今後は完全8時間勤務にチャレンジされるとのことでしたが、この報告も今度是非伺いたいです!! とても内容の濃い、素晴らしいプレゼンでした。3位入賞おめでとうございます!

 

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表彰式から。

 

コンテストなので、順位がついてしまうのはやむないのですが、今回プレゼンをしてくださった皆さん、本当にどこもそれぞれに素敵で、本当に結果も僅差でした。

 

審査員の採点は、是非、皆様の今後のためにも、公開してほしいと理事の皆さんにお願いをいたしました。審査員の皆さん、とても悩まれながら細かい審査基準にそって点数を入れてらっしゃいましたので、是非、ご覧いただき、お役に立ててもらえると嬉しいです。

 

でも、そのような結果や点数とは別に、

 

入賞された方のプレゼンも、惜しくも入賞をのがされた方のプレゼンも、すべて、会場にいた全員にいろんなヒントや、勇気や、感動を与えてくださる内容だったと思います。

 

そして、それが、この大会の素晴らしさ、であったと思います。

 

「やり方」ではなく「あり方」。ここでまた、小林さんが最初にご挨拶された言葉を思い出します。

 

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懇親会でご挨拶をさせていただく機会があったので、今回の印象をお話させていただきました。

 

そこでもお話しさせていただいたように、今年のプレゼンは、高校生や専門学生、大学生にも是非聴いてほしいと思える、とても美しく、熱く、仕事への想いにあふれた素晴らしい内容だったと思いました。

働く女性(男性もいらっしゃると思いますが)の、本当に強く美しい姿が、ここにはありました。

このような美しく、熱く、仕事への想いにあふれた人々を育てることができる美容業界で働けることを、本当に心から誇りに思いました。

 

私自身も、心がしゃんとする、初心に戻れる時間でした。ありがとうございました。発表してくださった全ての皆さんに感謝します。また、この場にお声かけくださった理事の皆様にも、心から、ありがとうございました。

 

長くなりましたが、ここまでが、JBCA全国大会、そのものの感想です。

 

が、この大会のあと、ちょっといろいろ感じたこともあったので、それはまた明日にでも!

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