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MAXクリエイティブはサロンワークにある

今回のカットだけヘアカタは第3弾ですが、一番最初にカットだけヘアカタを発売することになったのにはいくつか理由がありました。まず、2010年当時、世の中に出ているヘアカタログが、パーマorパーマを想定したアイロンヘアが8割以上を占めていたこと。

 

一方で世の中のパーマ比率は3割以下。「カットだけ」「カット+カラーだけ」でオーダーする7割以上のお客様との間に、ミスマッチがおきていました。

既存のヘアカタログ(私が関わったものも含め)に対して「巻き髪ばかりで参考にならない」という読者の声が編集部に多数届いていたし「巻き髪ばかりでカウンセリングに使えない」という美容師さんの声も多数聞きました。だったら、巻き髪無しのヘアカタを作ったら喜ばれるのではというのがスタートです。

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↑第一弾はこちら。2011年3月発売。10刷りを重ねています。

 

同時に、ライターとしての私の長年の疑問もありました。それは「撮影現場で見るヘアスタイルよりも、(例えば自分が客としてサロンにいるときに見るような)サロンワークで作られるヘアスタイルのほうが、エキサイティングでオシャレでカッコいいものが多い」という感覚です。

 

それはどうしてなのかと、いろんな美容師さんに聞きました。何人かの美容師さんはこう言いました。「撮影ではカットできないから」。そしてそれは、編集部が「切れなくてもいいから可愛いモデルにしてほしいと指定をしてくるから」と。

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↑こちらが第2弾。昨年の夏に発売になりました。

ということは、撮影でも、サロンワークのように髪を切る雑誌ができれば、私がサロンで見たような素敵なスタイルがたくさん出てくるのかなあ。そんな素朴な想いもありました。

 

というわけで、読者(お客様)のニーズ、カウンセリングに使いやすいヘアカタが欲しいという美容師さんのニーズ、それから「サロンワークで作られるようなヘアが見たい」という私自身の欲望(?)から、「カットだけヘアカタ」は生まれました。

 

カットだけヘアカタは、とても負担の大きなヘアカタです。髪を切れるモデルさんを探していただき、現場で切っていただく。そんな面倒な撮影につき合ってくださった、110人の美容師さんに心から感謝しています。そして、モデルさん探しに奔走してくださったアシスタントさんたちにも。

 

今回、打ち合せでは、モデルさんにNGは1人も出していません(外国人はNGの雑誌だったので、それ以外は)。サロンの方が一番切りたいモデルさんでお願いをしました。それでも、予定の人数の何倍ものモデルさんをご紹介くださったりして、とても嬉しかったです。

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↑こちらが今回のバージョン。表紙はタレントさんではなく、誌面に出てくださったモデルさんの中から選ばれました。

 

また、今回は、いろんなサロンのスタイリストさんから直接売り込みが何人もありました。こちらも、全員お断りせず、誌面に出ていただきました。売り込みをしてきてくださった方は、一様に、とてもクオリティの高いスタイルを作ってくださり、こちらも本当に嬉しく思っています。

 

いろいろ書いたけれど、願うところはひとつだけで、美容師さんの「ハサミの力」が、たくさんの人に届くといいな、ということです。

 

髪が変わるとね、ほんとね、みんなモデルさん、いい表情してくれるんだよなー。ほんと、みんな可愛かった! もう、撮っている間じゅう、ずーーーーっとにやにやしてました。私。 

110人の素敵なモデルさんたちにも、スペシャルサンクスを!

 

たくさんの人の手に届いてほしいなと思いながら書きました。皆さん、本当にありがとうございました!

 

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