ホットペッパーの営業さんは背景を揃えた写真にしなさいと言うけれど…….
先日アップした
「どうしてヘアページのヘアよりファッションページのヘアがオシャレだと言われるのか」 を書いた後、いろんな方からあのブログに関してのご意見、ご感想、ご質問をいただきました。
ずいぶん、多くの方が読んでくれているみたいだなあと思っていたら
なんと、2000いいね!を超えてました。びっくり。
で、昨夜も、カメラマンの岡田さんと、カラーズの村井さんと、「これからのヘアのフォトはどうなっていくのか?」という話になったんですよね。
お客様はもう「この髪型に惹かれて」「この髪型にしたいから」というようなモチベーションで、ヘアの写真を見ていない。
じゃあ、何を見ているかというと、
それをもし言葉にするのであれば
それら何枚か(何十枚か)のヘア写真から読み取れるサロン(orスタイリストさん)のセンスや得意分野を見ていたり、それらの写真をサイトにアップしようとしたサロンの企業姿勢みたいなものを見ているんじゃないかなと思います。
それで、思い出したことがあります。
例えば、いま、ホットペッパービューティの営業さんは、皆さん口をそろえて「背景をそろえて撮影しましょう」ってことをおっしゃるみたいで、私もセミナーにいくと「ホットペッパーの営業さんに言われたんだけど背景はそろえた方がいいんでしょうか?」「そろえるなら白バックがいいんでしょうか? サロン内がいいのでしょうか?」みたいな質問をよく受けます。
いや、背景そろえるのは別に反対でもなんでもないんですし、全然良いと思うのですが
何のために背景をそろえるのか? っていうことを考えてみたいんですよね。
そして、どうして背景をそろえると集客するのか? ってことも考えてみたい。(まあ、わりと集客につながるみたいです)
背景がそろっているほうがスタイルを選びやすくなるから?
実際私にそうおっしゃった営業さんもいらしたけど、_______うーんと、まあ、それもあると思うんだけど、多分、上記に書いたように、ホットペッパーの写真を見て「髪型=デザイン」を選んでいる人って、もう、あまりいないような気がします。
それよりは、さっき書いたような、サロン(orスタイリストさん)の空気感、センス、得意な女性像、目指している方向性みたいなところ。そういうことを見て、センスが良さそうか、自分のセンスと合いそうかどうか、オシャレかダサいか、そういうことを見てるんだと思う。
だからある程度、「こういう写真が可愛いと思っている価値観のサロン(orスタイリストさん)」というセンスやどこに向おうとしているサロンなのかという姿勢が、わかりやすいほうが、選ばれやすいんじゃないかなと思う。
そして、それが、結果的に「背景を揃えると集客する」という部分に現れてくるんじゃないかなと思ったりします。
たとえば、ホットペッパーで背景をそろえたほうがいい例として、営業さんがよく口にされるのがBelleさんだけど、例えば「Belleのようにお花に囲まれた写真で背景を統一すると集客できるんです」「光がまわって色が浅い感じの写真で統一すると集客できるんです」のというのはもう、全然根本的に違うと思う。
Belleは、サロンにいけばわかると思うけれど、あの背景、全部サロン内なんだよね。つまり、そもそもそういう内装のサロンで働きたいと思ったオーナーさんが内装を考えているし、そういう一軒家で緑やお花に囲まれて施術されることが心地よい、ガーリーめなヘアが好きなお客様が集まっている。
つまり、もともとそれが可愛いと思ってスタートしているサロンで、そのオーナーさんのセンスというか、想いがつまっているのがあの写真で、こだわって作ったサロンの中で撮影したから、あの世界観になっているし、ああいうスタイルになっているし、それがサロンの姿勢そのものだから、サロンを訪れたお客様にもギャップがない。
あの写真は、飯田君とほーりーの「美しさ」に対する好みだし、「デザイン」に対する好みだし、「可愛いと思うものはコレ」という好みで、そういう好みや、企業姿勢が、内装からヘアスタイルから写真の背景やスタッフの顔写真の撮り方にまで、すみずみにいきわたっている。だから、そういう世界観が好きな人にとても支持される。
なーんてことを、私は、思ってます。
なので、「背景を統一したら集客できるんですよね?」とか「どんな背景に統一したら集客できるんですか?」って聞かれる美容師さんには、私はこう思うんだよねー、って、今書いたようなことをお話してみたりしています。