「明日すぐ使える」話は「来年使えなくなる」話?
毎日、生きていくだけで精一杯です。今日は息子氏と一瞬一緒にご飯が食べれて嬉しかった。もう少しで1冊書籍が校了しますが、校了日に次の雑誌の撮影が始まります。ありがたきエンドレス……。
さて。
昨日は青山ブックセンターで、元ブルータスのフクヘンさん(@fukuhen)のお話を聞いてきました。
ブルータスで取材したフォトグラファーとの対話ということで、必ずしも系統だった話ではなかったけれど、フクヘンさんが考える、それぞれのフォトグラファーの方の魅力や、社会的な意義を、散文的に聞けて、私はとてもおもしろかったです。
某業界誌の方も出席されていたので、終わった後、ちょっとだけお話しました。私もその方もアート写真は詳しくないので(いや、その方は謙遜されただけかもしれない)、フォトグラファーの名前や、固有名詞はあまりわからなかったけれど、すごくおもしろかったという感じで言葉を交わしました。
んで、なんでおもしろいと感じたのかなと家にかえってから考えてみたんだけど、それが「明日すぐに役に立つ話ではなかった」からのように思うのです。
自分もセミナーをさせていただくから、自戒をこめて書くのだけれど、明日すぐに役立つ話って、わりと、1年後には役立たない話が多いよねって、最近思う。フクヘンさんのお話は、明日すぐ役に立つ話じゃなかったけれど、この先、折に触れて思い出すエピソードなんだろうなあと感じた。
それから、フクヘンさんのフィルターを通したとても個人的な話だったのがとても良かったと思う。個人的に感動をしたという話の中にこそ、普遍的な気づきの種があると思う。
今、私は、明日すぐには役に立たない、でも自分の核心と接するような個人的で普遍的な話が聞きたいと思うし、私も「明日すぐ役立つ話」だけではなくて、そういう話も、ところどころでできたらいいなと気にしながらセミナーや勉強会をさせていただいています。
今夜はMINXさんで、2014AWのコレクション勉強会。スタッフさん全員参加だったので……多い!!
ファッショントレンドセミナーはよくご依頼いただき、お話させていただきます。
最近は、私がコレクションの解説を全部するんじゃなくて(そんなの雑誌を見ればすぐわかる)、業界の成り立ち方やトレンドの作られ方や、雑誌の読み方を伝えるほうがいいんじゃないかなって思って、そういうふうに話をしているんだけど、皆さん的にはどうなんだろう。。。
その方が、来年の流行も、再来年の流行も、自分でとらえられるんじゃないかなって思うのだけれど。
今度感想聞いてみよう。
遅い時間まで皆さん、お疲れさまでした。