エロとセクシーの境目って何だろう?
昨日、Facebookでこんな投稿をしたら、いろんな方からコメントをいただきました。
カメラにハマる男性美容師さんが撮影するフォト。
エロ本とかグラビアっぽいの、結構ある。
セクシーとエロの間にはものすごい大きな差がある。
黒木瞳の失楽園と川島なお美の失楽園くらいの差がある。
セクシーはかっこいいけど、エロは安い。
セクシーな写真は女の子も「いいね!」するけど
エロい写真は男の人ばかり「いいね!」してる。
(ここ1週間のFBウォッチより)
エロとセクシーの境目って何だろう? という問いかけメッセージをたくさんいただいたので、私も、もうひとつっこみして考えてみました。
私も仕事をしている上で、読者(お客様)が好きなセクシーを表現するのって、すごく難しいなあと思う。
強いて言うなら、そこに媚びを感じるかどうかが、境界線なのかもしれない。まあ、それ一言で言い表せる感じでもないか。
そういうときに、参考になるのが、arさんの写真とか。
よく「雌ガール」という(女子が好きな)エロ可愛い女の特集をしていますが、本当に女性の読者(お客様)が憧れる世界観を作るのがすごくお上手でいつも、ほえーーー、さすがだなあ、、、と思いながら勉強しています。
arさんの雌ガール系の企画は、ほとんどの場合、キャリアのあるタレントさんやプロモデルさんが出演しています。
裏を返すと、女性から見てもかっこよくセクシーなものを表現するのってモデルさんとしても相当難しい分野なんだろうなあと感じます。ハードルが高い分野の写真なんだろうなと。
今月の表紙もいいですよねー! 「人生楽しむカラダさえあれば」とか「食べごろボディってこういうこと!」っていうキャッチフレーズもドキっとするけど、不快感はゼロ。
あ、やっぱ、そこに媚びが一切ないのと、そこに女性自身から発信された言葉っぽい「女性の意志」を感じるからかもしれないですね。主導権が女性にある感じ。モデルさん目線で言うと、やらされている感がない感じ。
あと、こんなことも考えてみた。
たとえば、
ananの表紙でヌードになることと、
ヤンジャンでヌードになることと、
週間大衆でヌードになることと
多分、モデルさんやタレントさんにとって全然意味合いが違う。
写真の目的も獲得したい読者ターゲットも全く違う。「誰のための」写真かも違う。だから写真表現もおのずと変わってくる。どちらの仕事も、それぞれの仕事なりに難しい仕事だと思う。その写真の差を洗い出していくことも勉強になるかもしれない。
ところで、Facebookでは、頑張っている男性美容師に対して失礼じゃないかというコメントをいただきました。
ご不快に思われた方はスミマセン。
私は、あの投稿を、男性美容師さん全員に言ったつもりも、男性美容師さんを否定したつもりもありません。
ただ安易に胸の谷間が出ていたり、エロ本を思わせるような表情の写真を、読者モデルや、お客様が、「グラビア(エロ本)みたいで女性蔑視っぽい」って言っている声が私のもとにはよく届きます。
せっかく皆さん、一生懸命撮影されているのに、そこを狙っていないのに、そう思われているのは本当に残念だし、もったいないなあと思って書きました。皆さんの一生懸命がもっとお客様に届いてほしいと、いつも願っています。
狙いの写真であれば、全く否定するものではありません。そういう意図も全然あると思います! ヤンジャンを狙ってヤンジャンになってるならいいと思う。でも、ananを狙ってヤンジャンや週刊大衆になるのはもったいないーーー。それを意図していないのであれば、そういう声があるというのは、私の口から発信してもいいかな、と思いました。
私は、美容師さんという職業についている皆さんを愛しているし、尊敬しています。皆さんの努力が少しでもたくさんのお客さまに届き、写真を通じて、皆さんのサロンといい出会をして、たくさんの人がハッピーになってほしいなと思っています。
だから、まあ、こんな頼まれてもいないのに、おせっかいごとを投稿しちゃうんだけど。
ではまたー!