美容師さん以外の人間が美容師さんのためにできること

「増田さんが美容業界で実現したいことは何ですか？」と、つい最近のインタビューでも聞かれたけれど、私自身は特にない（笑）。どっちかというと、美容業界で実現したいことがある人のお手伝いができればいいので、皆さんは何をしてほしいですか？　といつも質問を投げ返します。私がこの業界（のすみっこ）にいるのは、美容師さんが好きだからなので、美容師さんと楽しくからんでいけるのであれば、仕事内容は結構なんでも良かったりします。

話はぶっとぶけど、今日、建築雑誌「GA」の創設者にて、世界的な建築写真家の二川幸夫さんの写真展にいってきた。久しぶりに熱がふつふつわいてくる感じがあった。代々木にあるGAの展示会にはときどき行っていて、夫が買ってくるGAも時々見ているので、その圧倒的なキュレーションや編集力を前から拝見はしていたのだけれど。

「自分は建築（物）と話ができるんだ。だからいい建築がわかるんだ」と言い切る二川さんが作る誌面は、完璧に主観的だけれども、とても開かれていると感じる。

到達したいのは、ここだよなあと染み入りました。

キュレーションとか、審美眼を持った誌面作りとか、いろいんな言い方はあるけれど、でも価値ある作品を提示し、その価値をわかりやすく美しく伝えること。そういうことなんだろうな、と。

余談ですが、会場に伊東豊雄さんがいらっしゃっていて、そのおしゃれな髪型がオーラを放ってらっしゃいました。あれ、やっぱ、DADAさんで切ってらっしゃるのかしら（事務所とサロンが隣だから）

あ、帰りぎわにパナソニックのショールームでお茶をしようとしたら、たまたま夫が勤める事務所が担当したミラノサローネでの展示が飾られていて驚いた。ミラノサローネで最高賞を撮った展示だそうです。ミラノ大学の敷地に展示されていたもの。

これはその一部。インタビューにこたえる平田さん（夫のボス）の映像も見れて、ミラノ行けなかったけど、満喫した気分になりました。また行きたいなー。ミラノサローネ。

今日はなんか、港区美術館めぐり無料バスみたいなのが運行していて、汐留のミュージアムからミッドタウンに直行できた。母と夫と息子氏と、火龍園に。ディスプレイがゴージャスだったんだけど、そうか、旧正月なのね。

デザイナーである夫と、ライターである私と、宮大工の父と祖父をもち、全国を飛び回ることが大好きな私の母で、それぞれ展覧会の見方が全然違うのが面白かった。「あの写真にうつっている民家に行った事があるんだけどねー」と切り出す母、さすがです。

ひとしきり盛り上がったところでお昼寝から目をさました息子氏。GOOD JOB。おかげでゆっくり展示を見れました。火龍園のランチも相変わらず美味しかったな。

いい休日でした。

お風呂の中で、展示会で買ってきたこれを読む。こうなりたいものです。