ヴィダル・サスーン氏のご冥福をお祈りします
3月に来日が予定されていましたが、残念ながらかなわなかったヴィダル・サスーン氏。昨日、84歳でお亡くなりになったそうです。
心よりご冥福をお祈りいたします。
病で来日を断念されたときのサスーン氏直筆のメッセージ。
クラフトの世界に生きる、ぼくの愛する日本の仲間たちへ。もう一度、日本を訪れることができなくなったことは、ぼくにとって非常に悲しいことです。会う機会に恵まれて愛するようになった人たち。アート、建築をはじめ、最高に趣味の良い日本の人たちからぼくは多くを学びました。熱い想いをこめて」
ちょっぴり丸文字風の直筆メッセージはとても愛に満ちた文章でした。
サスーン氏は大変親日家だったと伺っています。来日を楽しみにされていたとも。貧しい家庭に育ち、生きるために美容の道に進んだ少年が、全世界の美容の礎を作られたこと。彼が生まれなければ、生まれない技術があったこと。
「生きる意味」とは「その人が生まれた世界と生まれなかった世界の差異のことをさす」とおっしゃった方がいます。
サスーン氏の84年の人生は、美容界を、そして世界を大きく変えられた人生でした。
氏の訃報に際し、いま一度、衿を正し、自分ができる最も誠実な人生を全うしたい。
氏の魂がやすらかでありますように。
こちらは、日本の美容師さんへの、サスーン氏の最後の肉声メッセージ。
髪書房さんのホームページです。
「日本の美容師たちが抱く熱意に僕はいつもインスピレーションを与えられてきました」とおっしゃています。数分のメッセージですが、とても熱く心うたれます。
ぜひ、多くの方に観ていただきたいです!
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