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5分でいいんです!作品見てくださいbyかあこさん3

【男子禁制女子トーク】かあこさん その3

5分でいいんです!作品見てください!

 

【バックナンバー】

その1 おみくじが大吉だったので、フリーになります!

その2 かあこが「かあこ」になった日

そうそう、みんなが特に気になっていて、Twitterでも多くの質問がよせられたこと。それは、滋賀のサロンにつとめながら、どのような方法でヘアメイクの仕事をつかんでいったのか。そういうこと。なので、その話、つっこませていただきます。

さきほどのお話で、かあこさんはコンテスターだったという話がありました。お姉さんのお店にいたころからコンテストには出ていたんですか?

そうですね。働き出したころからずっとですね。コンテストっていう会場でどう自分をアピールするかが好きやったんですよね。もちろんモデルさんを可愛くするのが第一なんですけど、そこで何かのパフォーマンスをすると、私っていう人を覚えてくれはるじゃないですか。

タイトルを獲ったというのは?

ウエラのトレンドビジョンでグランプリをもらったんです。世界大会第1回目のときでしたね。

それで一度、燃え尽きちゃったというお話でしたよね。

そうなんです。で、知り合いのスタイリストさんに、作品撮りを薦められて。で、ぴんときて始めたんですよね。

テレビでのヘアメイクと、業界誌に出始めたのとどっちが先ですか?

同じくらいちゃいますかね。5〜6年前ですね。ヘアメイクという仕事に頭が切り替わってきたんで、同時進行で動いたんですよ。テレビ局に強いヘアメイク事務所や業界誌にブック持ち込んで。いろんなところに毎週行ってましたね。せっかく東京来るんだからって、1日に5件まわったりして。

作品撮りはどれくらいのペースでやっていたんですか?

その頃は週1ですね。毎週必ず。1回に2〜3体かな。ブックを持って行くと最初はバーンとはねられるんですよ。そして課題を言われる。その課題に対してまたすぐ作品撮りをしてやっていく、というのを結構しつこくやってましたね。

売り込みにいって冷たくされたことはありましたか?

もう、いっぱいありますね。東京のファッション誌なんかは「ヘアメイクなんてわざわざ関西から呼ぶより、関東にセンスのいい人いっぱいいるしね。それを抜けるくらいの圧倒的な腕じゃないと」って言われて。ブックを見てももらえないっていうことが結構ありましたね。アポ取ってせっかく行っても、パラパラーと見て「はい、ありがとー」っていうのも結構ありましたね。

ううう(涙)。でも、ありますよね、そういうこと。凹んだこともありました?

ありましたよう。でも、凹むよりも、やりたいことのほうが勝ってるから。そして、厳しいことを言われるの覚悟で行ってるって部分もあるし。最初から仕事もらえると思ってないから、そのときどきの結果ではなく、その先を見るようにしていました。それは今もです。何か厳しいことを言われたら、言われた以上のことをやったらいいわって。その方々の言わはることの裏にはヒントがいっぱい隠されているじゃないですか。だからそのへんをクリアにしていけばって。

 

これはすごいです。私は媒体側の人間として、いろんな売り込みのブックを拝見するんですけれど、あれ、みんな本当に厳しいこと言うんですよね(私もデス)。たいていは一回で凹んでしまう。でもそこでくじけず、課題をきいてまた作品を作り直してまた持ち込む。それができる人はたった一握り。その一握りの人だけが仕事をつかんでいくのだと、かあこさんを見ていて思う。 

 

やっぱり雑誌社ってほとんどが東京にあるわけだし、滋賀にいるということは、かなり不利に働くことが多いと思うんですけれど、どうして滋賀にこだわるんですか?

一番は、お客さんが好きやっていうのがあるんですけどね。その方たちと一生付き合っていきたいと思うので。

でも、それだけじゃなくて関西を代表する女性美容師って、私の年代ではそんなに名前が挙がらないでしょ。全国で見ると私はまだまだやと思うんですけど、でも私がごんとあがれば、関西の下の美容師さんがそこを目指してくれはるかもっていう思いがあるんです。だから、関西にベースを置いた状態で新しい道をつくっていきたいんですよね。どこにいようが力さえつけれたら、仕事はもらえると証明したいっていうのがあるんで。

 一番最初に目をかけてくれたところはどこの媒体だったんですか?

今はもうない業界誌なんですけれど、NH(ニューヘアー)というところです。それはコンテストで賞をとったときに目をつけてくれはって、いきなり表紙を任してくださったんですよね。まだ右も左もわからへんときに。その後にいろんな業界誌さんに声かけてもらって。辛口なことを言ってもらいながら仕事をもらってる感じでしたね。でもいろんな編集長からいろいろ言われながらかわいがっていただいたと思います。

私、かあこさんって名前、PREPPYの編集長だった有木さんから初めて聞いたんですよ。有木さん、セミナーで「滋賀にかあこさんっていう方がいらして、毎週のように東京に来てブックを持ち込んで頑張ってるんですよ。皆さんも名古屋だから、大阪だからとか言ってないで、かあこさんみたいにチャンスをつかむために動いて」っていうようなお話をしてらっしゃいましたよ。かあこさんのこと、大絶賛でしたよ。

ホンマですか。それは本当に嬉しいです。有木さんには、ほんまにいっぱいアドバイスいただきました。感謝しています。

 

ところで、これは後日談。

今日、たまたま有木さんにお会いする機会があったので、当時のかあこさんの印象を聞いてみました。「かあこさんねえ! そうなのよう。いっつもゴロゴロ、スーツケース転がしてねえ。で、前日に電話来るんですよ。『明日空いてますか?』って(笑)。『うーん、空いてなくもないけれど……』って答えたら『5分でいいですから! 5分でいいんで、お時間ください。見てください!』って、よくいらしてましたよ〜」とのこと。

プレアデスセンターの有木さん

やりたいことの方が勝っているから、凹んでもなんでも、売り込みを続けたというかあこさん。これ、真似できる人、日本じゅうでどれくらいいるのかなあと思う。本当に限られた人数なんじゃないかなあ。本気で思っていないとできない、から。


「人はなりたい自分になる」


そんなことをふと思いました。

さて。次回は、作品撮りのインスピレーションはどこから? の巻です。

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