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プラスの施術とマイナスの施術 グルーポンに見るお客様の意識

明けましておめでとうございます。
ところで、突然ですが。

 

年始からなにかと話題になっているグルーポンの件です。
最近、集客に利用されているサロンさんも多いよう。

 

で、このグルーポン、サロンさんからの出品内容(?)を見ていると
百枚単位で売れている勝ち組と、
数枚しか売れなかった負け組(ごめんなさい)と
完全に分かれているように思います。
数枚しか売れなかったところは、広告にかかった費用を考えると、完全に大赤字だと思う。

 

 

どうして、ここまではっきりと差がつくのか。

 

 

ここには、美容の施術における消費者(お客様)の
「プラスの施術」と「マイナスの施術」の考え方があると思う。

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ここで言うプラスの施術とは、「上手な施術」
マイナスの施術=「下手な技術」という意味ではありません。

 

文字通り

 

プラスの施術(加える施術、足し算の施術)
マイナスの施術(削る施術、引き算の施術)

という意味です。

 

 

例えば、髪に栄養を与える、リラクゼーションを与えるなどのトリートメントやヘッドスパはプラス(加える)の施術。

逆に髪を削るカット技術は、マイナスの(削る)施術。

 

マイナスの施術は、後戻りができない施術、とも言えるかもしれません。

 

 

グルーポンを見ていて思うのは、
良く売れているメニューは
トリートメントや、ヘッドスパ、あとはエクステなどです。
お客様にとって、これらのプラスの施術は、(内容が同じであれば)安ければ安いほどいい
という分野なのかな、と思います。
実際、トリートメントやヘッドスパって、上手い下手はあっても
リカバリーがきかない失敗をされるケースって、ほぼないと思う。

 

 

逆に、カットデザインを売りにしたメニューは
結構売れ残っているところが多い。

 

一度切ったら後戻りできないカット技術は、いくら75パーセントオフと言われても
ちょっと怖い(むしろ安売りされほうが怖い)というのが
お客様の本音なのかなと感じます。

 

 

では、カラーとパーマはどうでしょう?
施術内容だけを見ると、カラーもパーマも、「形状や色を与える」という面では
「プラスの施術」と言えるかもしれません。

でも、カラーやパーマは、髪に形や色を与えるだけではなく
髪から「健康」を奪う一面もあるとお客様は考えています。
なので、施術的には、「プラスマイナスの施術」というところでしょうか。

 

 

ただ、ヘアカラーは、パーマに比べて、かなりの割合の人が抵抗を感じなくなっていると思います。
読者アンケートなどを見ても、
ヘアカラーで失敗したという経験は意外に少なく、失敗してもリカバリーできる範囲と捉えている人が多いです。
それに比べ、「パーマ=髪が傷む」「パーマ=過去に失敗した」と感じている人の割合は多く、パーマでの失敗はリカバリーがきかないと思っている人が少なくありません。

 

 

そんなお客様の意識が
このグルーポンの売れ数や売れ残り数にあらわれているのかなあと感じるこのごろ。

 

安ければ安いほどいい施術と
安ければいいってもんじゃない施術と。

 

 

お客様にとっては、結構はっきり線引きがあるんじゃないかと思うのです。

 

 

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