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その写真は「僕、アイロンで上手に巻けるんです」というアピール? 

昨日の「パーマ比率が落ちたのはあなたたち一般誌の責任よ」の続きです。

これは、ある有名サロンの美容師さんから聞いた話。

彼は、よく雑誌にも登場していて
セミナーにもよく呼ばれる方です。

あるセミナーで、
会場にいらっしゃった美容師さんが
彼のつくったヘアスタイルの切り抜きを持ってきて
「このスタイルはどうやって作ればいいんですか?」
と質問されたそうなんですね。

 

で、彼は、
えっと、こうやって巻いて、ここをふんわりさせて
こういうスタイリングをすればいいんですと
実際にアイロンで巻きながら
デモストレーションをして答えたらしいんです。

でも、その美容師さんは
「いや、アイロンで巻く方法はわかりました。
そうじゃなくて、
このスタイルをサロンでどうやって作るんですか?」と
再度質問されたらしいんです。

それで、彼は、返事に困ってしまったそうです。
なぜなら、その切り抜きには
「これこれこんなロッドでパーマをかけました」と書いてあるけれど
それはやっぱりアイロンでしか作れないスタイルだったから。
なので
「やっぱり、最後に巻いてあげるしかないですね」と言ったら
その質問してくださった美容師さんは
すごくがっかりされて帰られたそうです。

いろんなことを考えさせられるエピソードでした。

その美容師さんもご自分でおっしゃっていましたが
いま、私たちライターも含め
ちょっと感覚が麻痺しちゃっているんだと思います。
撮影っていえば、アイロンで巻いて
ふわくしゅってして
撮影するんですよね、みたいな。

 

いま、全国の美容師さんから
毎日のようにいろんなフォトが
「アドバイスください」と
私のもとに送られてきます。

大前提として、
私のもとに送られてくる写真は
基本的に美容検索サイトやホームページで集客を目指す写真なんですよね。
で、もちろんすてきな写真もたくさんあるんだけど
ときどき感じるのが
この写真は、誰のための撮影なのかなあ? ということ。

 

昨日のブログに通じるのですが
パーマメニューのビジュアルとして使おうとしているものなのに
明らかにアイロンで巻いたスタイルで
かつ、パーマで再現不可能なスタイルだったとすると
いったい、誰のための何のための撮影なのかなあと
思ったりするんです。
いや、別に、巻き髪が悪いってわけじゃないんです。
おうちでのスタイリングの提案なら全然いいと思うんです。
このスタイルはパーマをかけた上に、アイロンで巻かないと作れないスタイルですよと
明記するならいいと思うんです。
でも、そうじゃない場合。

その写真は

 

可愛い女の子を可愛く撮影することを目的に髪をいじっているのか。
それとも
お客さまに提供したいヘアデザインを見せるために撮影をしているのか。

 

なんてことを考えます

前者は、
(サロンで提供することを想定してないイメージビジュアルなどは別として/アレンジの提案として撮影するなら別として)
ただ、撮影のための撮影だし
後者は、サロンワークにつながる(つまりお客さまにつながる)撮影だと思う。

 

言い換えると、
前者は
「僕、アイロンで上手に巻けるんですよ!」ということの
アピールでしかなくて
写真を使って自分のスタイリングの腕を見せてるだけであって
それって、別に、(パーマスタイルを選びたいと思っている)お客さまには
(もちろん、その美容師さんのセンスが好きか嫌いかという判断基準にはなると思うけれど)
全然関係ないことじゃないかなと思ったりする。
(巻き髪のレッスンをしてほしいというお客さまにみっちり教えてあげるならもちろんいいと思う)

これ、素朴に、そう思うんです。

いいのかなあ、それで。。。

とても心配だったりします

 

どうして心配なのか、というのは
お客さまががっかりしないかなあということが一番なんだけど
それだけではなく
いま、広告に関しての、法律が変わったから、なんですよね。
美容業界のフォトシュート、
この法律にひっかかりやしないか、と思ったりして。
最近、よく編集さんたちとその話になります。
その話はまた詳しく書きます。

 

これからも私のところに、
たくさんフォトシュート作品が送られてくると思うのですが
私のもとには、
その施術でお客さまを幸せに導いてくれる
後者の写真が送られてくると嬉しい。な、とか思うのーーー。

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