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六本木ヒルズって気持ちいいのだよね

地震がある前に興味があって買っていた本なのだけど
「六本木ヒルズが、自家発電用の電力の余剰分を東京都にまわす」とニュースがあったのをきっかけに、
「あ、そういえば」、と思って本棚をごそごそ探し、読んでみた。

 

ラフォーレやアークヒルズ、表参道ヒルズ、六本木ヒルズなどを開発した森ビル社長の本。

 

結論から言うと、近年読んだ本の中では、10指に入るおもしろさでした。

一昨年に発行された本なんだけど、
地震のときに六本木ヒルズがどういう立ち位置で機能すべきかなども書かれていて
すごくタイムリーに読めました。

 

私は、六本木ヒルズから徒歩3分くらの場所に住んでいるのですが
(断るまでもありませんが、ヒルズ住人ではないです・笑)
このヒルズという、小さな街といってもいい規模の空間は
歩くほどに、通うほどに好きになってきています。

 

以前は六本木ヒルズって、
迷うし、無駄に広いし、オフィスで打ち合わせするにしてもセキュリティ厳しいし、と
あまり好意的に思っていなかったんだけど
いつの間にか、歩いているだけで心地よい空間だなあと思うようになり
今では、この近くに引っ越してきてよかったなあと思うほど。

 

北海道生まれ、北海道育ちの私(や、たまに上京してくる私の親)ですら
「ここは本当に緑が多いなあ」と感じるし
散歩するのにも、映画館に行くにも、美術館に行くにも
買い物するのにも便利。
ベビーカーで赤ちゃん連れの家族も多いし、
天気のいい日は、敷地内にたくさんあるオープンカフェでの食事もいい。

 

私がこの肌感覚で感じていた「なんか心地よい」空間
それが、このような想いで、このように計算されて綿密に作られていたのかということがわかりそれも面白かった。

 

土地の少ない日本では、今後、どんどん集合住宅が増えていくだろうし、
実際に、お年寄りや子どものことなどを考えると、
一戸建てよりも、サポートが整った集合住宅が安心かなと思うし
職住近接の環境が許されるなら、そうであるといいなと思う。

 

これから復興に向けて、いろんな未来の都市論、住まい論が展開されていくのだと思うけれど
その前に、入門編として読める、面白い一冊だと思いました。

 

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