鈴木三枝子さんの人生を描いた書籍『道を継ぐ』が完成しました
8年前、49歳の若さでその生涯を閉じた、伝説の美容師、MINXの鈴木三枝子さんの人生を追いかけた書籍『道を継ぐ』が、発売になります。
今でも鈴木さんのお話をされるかたは本当に多くいらっしゃいます。先日台湾に行った時も、鈴木さんのお話をされる方に出会いました。
泉岳寺にあるお墓はいつ行ってもお花でいっぱいで、困難なことにぶつかったとき、「鈴木さんだったらどうするかなと考える」とおっしゃる方もたくさんいらっしゃいます。
亡くなられて8年たったいまもなお、たくさんの人が鈴木さんのことを思い浮かべながら生きていることを知り、亡くなった後も人に影響を与え続ける鈴木さんは、いったいどんな人生を生きてきた方なんだろうと考えるようになりました。
鈴木さんが私たちに残してくれたことは何だったのか、鈴木さんの生き方は他の人とどう違ったのか、何が彼女をここまで「伝説」にしたのか。
2015年から、のべ200人近くの方に取材させていただき、鈴木さんについて聞いてきたことを、一冊にまとめさせていただきました。(取材にご協力くださいましたみなさま、本当にありがとうございました)
そこにあったのは、無理をしない生き方とか、軽やかでスマートな生き方とは真逆の、人生でした。愛と情熱に満ちあふれた真剣勝負の人生でした。
美容業界の方にはもちろんのこと、いまの世の中に生きづらさや閉塞感を感じている人たちに(私もその一人です)、鈴木さんの強く激しく美しい、命の燃やし方をお伝えできたらという一心で書かせていただきました。
一回限りの人生、もっともっと、激烈に走り切りたいって思いませんか?
私は、ほんとに心からそう思いました。
そして、そうすることに何の遠慮もいらないって思うようになりました。
この本の完成原稿をお渡しした日の深夜3時半、鈴木さんのご主人であり、MINXの会長でもあられる高橋マサトモさんから、「鈴木が目の前に現れるような錯覚をおこす程の文章ですぐに涙が溢れてきました。読み進めるにつれ、改めて鈴木の事を知り、夫婦の僕でさえ鈴木はこういう人だったんだと、気がつかされる内容でした。1人でも多くの方に読んでいただけたらと心から願っています」というメールをいただきました。
佐藤尚之さん(さとなおさん)からは、「人は死なない。死なない生き方がある。彼女の人生がまさにそれである」というコメントを帯にいただきました。
一人の超プロフェッショナルなデザイナーとして、スタッフを大きな愛で守り抜く経営者のパートナーとして、そして一人の男性を愛し抜く女性として、私自身もとても強い影響を受けた鈴木さんの人生です。
生前の鈴木さんのことをご存知の方も、ご存知ない方にも、読んでいただけたらとても嬉しいです。 Amazonで予約開始になりました。「髪とアタシ」を発行されている「アタシ社」さんの初の書籍になります。
25日以降は全国の書店さんでも発売予定です。 ぜひ、お手にとってくださいませ。