美容師さんと成人式とフミおばさんの話
昨日一昨日の私のFacebookのタイムラインは、美容師さんたちがセットした、成人式の写真一色でした。
年に一度のこの季節、私はほんとうに幸せな気持ちになります。
赤ちゃんのときから知っていてとか、ママの成人式もやってあげたんだよとか、普段は東京だけれどこのときは地元に帰って来て指名してくれたとか、写真には、二十歳の新成人と美容師さんとの思い出が書き綴られていたりして。
こういった一生に一度の、忘れられない日を任せてもらって、人生の思い出のアルバムに映り込む仕事って、替えのきかない仕事だなあと思うんですよね。
素敵な仕事だなあ、って。
私自身、成人式当日は完全に忘れていたので、何の思い出もないのですが、その年の夏、帰省したときにお振袖で写真だけを撮らせてもらいました。
そのときに着付けをしてくれた美容師さんは、家族全員の髪を切ってくれていたおばちゃんで、フミおばさんといいます。
今となってはもう美容師を引退したけれど、なんと実家の真向かいに住んでいる。だから、帰省するたびに、「友美ちゃん、久しぶり!」と、畑のいろんな野菜を差し入れてくれる。そして、私がヘアライターになったことを、驚きながらも喜んでくれている。
20年前の写真は、今も、実家に飾られています。両親が「この写真が一番かわいかった」と言う、引き伸ばされた着物の写真は、後ろ姿。。。
フミおばさんとは、おばさんが生きている限り、一生の付き合いになるんだと思う。
成人になられたみなさんと、美容師さんの関係も、長く長〜く続きますように。
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