お客様が美容師さんに相談しにくいこと
『女の運命は髪で変わる』のトークイベントなどで、リアルに一般のお客様と接する機会が増えました。トークイベントの最後に「何か質問はありませんか?」と聞くと、びっくりするくらいたくさん質問が出てきて、しかも、時間以内に終わらず、イベント終了後も30分、1時間と質問攻めにあいます。
たとえばこんなこと
・シャンプーはやはりオーガニックのものがいいんでしょうか?
・いつくらいから白髪染めを考えればいい?
・日焼け止めは頭皮についてもいい?
・出産後、脱毛が激しいのですが、この脱毛、正常の範囲内ですか?
・髪の量は少ないのですが、うねりが激しいのですけれど、ストパーすべき?
・10年通って気に入っている美容師さんがいるけれど、髪型がいつも同じになってマンネリしてます。美容院変えるべき?
・一度浮気してカットしたら、美容師さんは気づきますか? その場合、元に戻っても大丈夫?
・ヘナにしたいんだけど、どうですか?
・オイルをつけてもつけてもぱさつきます。量が少ない? それともミルクにすべき?
・後頭部にボリュームを出したいと美容師さんに言ってもボリュームが出ません
・私の髪質だと、ワックスはどんなものを使えばいいですか?
・額が後退してきたんですが、前髪をつくるべき?
・ひっつめない結び方、どれくらい毛を引き出せばいい?
…………etc.
これは本当に一例で、こんな質問がぶわーーーーっと出るんです。
いかに、普段「美容師さんに聞けないこと」が溜まっているかというのがわかります。
こんなとき、たとえば、「前髪は一度流したい方向と逆に流して乾かしてから、その後流したい方向にもっていくとふわっとしますよ」などとお伝えすると、会場から「へえええええええ!」といった声が聞こえたりします。アンケートにも「全然知らなかった、明日からやってみます」などの言葉が並びます。
私が「せっかくの美容師さんの技術が、お客様につたわっていない」と感じるのはこんなとき。
ヘアサロンでは、どんなに短くても、カウンセリング、シャンプー、カット、スタイリングと、30分以上は滞在しているはず。
その時間、雑誌を読んでもらったり、雑談をするのではなく、お客様に「聞きたいことを聞いてもらう時間」もしくは「説明すべきことを説明すべき時間」にされてはどうでしょうか。
「女の運命は髪で変わる」10刷35000部となりました。
・読んだらすぐ美容院に行きたくなる!
・施術中にお客様にお渡ししたら、ほとんどの方が店販を買われるようになった!
などの反響をいただいています。