このお客様と会えるのが今日で最後だったとしたら
とにかく交通事故が多い北海道の出身だからか、「また明日ね」「じゃ、また来週」と言った友達や彼氏に、二度と会えなかったことが何度もあった。
多感な時期に同世代の大切な人をたくさんなくしたので、
私、プライベートはもちろん、仕事でお会いしたときも常に、「この人と会えるのは今日で最後かもしれない」と、思っている傾向があります。
それは、私や相手が病気をするとか亡くなるとか、そういう物理的な別れだけじゃなくて、転勤したり、そもそもお仕事が流れたり、何かトラブったり、二度と人生が交差しないこともある。というか、そういう人のほうが多いなと思う。
でももし二度と会えないかもしれなくて、もしうっかり私が死んだ時に、思い出してもらえるのが、最後に会えた日の会話なのだとしたら、何か少しでも役に立つことや、優しい気持ちになれることや、笑えちゃうことや、が共有できていたらいいなと思う。
で、最後は絶対ににっこり笑って別れたいなと思う。笑ってる顔、思い出してほしいなあと思うから。
私のセミナーでは、最後の1分間を使って、美容師のみなさんに「大好きなお客様が、今日で最後の来店だったとしたら、何をしたいと思いますか?」と考えていただくことがあります。
そのとき考えた「あれもしてあげたい」「これもしてあげたい」と思ったことを、できれば、毎回その人にしてあげたいし、できればその人以外にもしてあげたい。その人の声もできるだけできるだけ誠実に受け取りたい。そんな気持ちになる。
あの1分間、みなさんに考えていただきながら、私も毎回考えているんです。
6月上旬にサンマーク出版さんから「女の運命は髪で変わる」を出していただきます。この本でも、美容師さんと、お客様との最後の時間について書かせていただきました。
予約、はじまりました。
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