私が美容師さんを好きで好きで好きな理由
昨夜は氷室京介さんのLAST GIGSで東京ドーム。神席だったので、一挙一動がすごく近く感じたし、もちろん、曲ごとにいろんな思い出がフラッシュバックしてきたんだけれど、途中から、あれ? って思った。
なんか、氷室さんの歌う姿、MCする姿(MC、かなり多かった)を見て聴いているうちに、いろんな美容師さんの顔がぐるぐる浮かんできたんだよね。
例えば、
男性にしては少し長い前髪が目の上で揺れる感じとか
スタッズのたくさんついた長いベルトとか
先のとがった靴とか
節だった指先に大きなリングとか
ロザリオのネックレスとか
黒い革のパンツとか
なんか、すごくデジャヴ感があって、そうか私がライターになった2001年に出会った美容師の人たちって、みんなこういう感じだったなあと思ったんですよね。
あの当時は、美容師さんの見た目が、超怖かった。こんな格好している人たちと会話してるダサい自分が意味不明すぎて、ほんと怖かったな。
それは、姿形の話だけではなく
鋭いけれど笑うと突然優しくなる眼とか
「俺は不器用だから自分の分野でプロになる」という言葉とか
いつも舞台の上に立っている自覚のある身のこなしとか
世の中になじめないミスフィットな感じとか
現役のままステージを去りたいということだとか
なにより
カッコよくあるために、絶対に手を抜かないこととか
カッコよくあるために、仁義を通すところとか
カッコよくあるために、やせ我慢をして笑うところとか
カッコよくあるために、死ぬほど練習を繰り返すけれどもその水面下のバタ足を見せないところとか
私が心からカッコいいと思う氷室さんの生き方って、2001年にはじめて表参道で出会った美容師さんたちとすごく似ていて、ああ、だから、私、ファッション誌のほかのどのページよりも、ヘアのページにいきなり惹かれたんだなあ
氷室さんの、35年前とほんとうにまったくかわらない声を聴きながら、ああ、私の人生幸せだったなあ。氷室さんを好きだと思って、で、同じ匂いを感じる美容師さんたちと出会えて幸せだったなあ。ってそんなことを思って涙ぐんでおりました。
これからも宜しくお願いします。氷室さんが55歳で卒業ということは、最低でもあと15年は走り続けなきゃ。
やたらと計算するのは棺桶に入ってからでも十分できるぜLIFE IS ON MY BEAT!
6月上旬にサンマーク出版さんから「女の運命は髪で変わる」を発売していただきます。美容師さんのことも熱く書かせていただきました!
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