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「はじめに」を最初に書くか最後に書くか

この間、ある編集さんと、「はじめに」を最初に書くか、最後に書くかというはなしをしました。
 

 
「はじめに」で、原稿の全てのトーンが決まるから「はじめに」を最初に書くというライターさんのお話も聞いたことがあるし、一冊すべて書き終わって著者さんの思考を全部トレースしてから一番大事だと思うことを「はじめに」に抽出して盛り込むという話も聞いたことがあります。
 
私は、比較的「はじめに」を最初に書くことが多いかもしれない。いくつかの本は「はじめに」を最初に書いていなければ、きっと違う展開になっただろうなあと思うことがあります。
 
 

話はかわるんだけどちょいとつながっているんだけれど

 

初雪がふると、杉みき子さんの詩を思い出します。

 

あんなに、つもってはきえ、つもってはきえしているのに、どうして、いつのまに、ふんでもとけないあつい雪の道ができるんだろう。 土にとりついて、とけないで、上からおちてくるなかまをささえた、そのさいしょのひとつぶの雪を、加代は見たい。

(「加代の四季」より)

スクリーンショット 2016-01-18 9.06.25

 

今日も思い出しながら、何かに似てるなあって考えてたら 「はじめに」を書いているときの書いては消し、書いては消ししているときの気持ちに近いなって。

 

最後にできあがった原稿を見ると「はじめに」の中の、どのひとことが、そのあとの全ての原稿を支えたかがわかるときがあります。

 

 

みなさん、足元気をつけていってらっしゃいませ。

 

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