「読後のホイッスル」について。書籍に書かれていることを自分の身体で検証するブログを始めてわかったこと
ビジネス書や、自己啓発書について書かれていることを愚直に実行したら、人は幸せになったり痩せたり人生ときめいたりするのかを検証するブログ、というのを1年前にスタートしました。
1年で8本しか書いていないのですが、総アクセス数が今の時点で16万ちょっととなり、最近このブログについての取材をいただくようになりました。
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書籍に書いてあるアドバイスを、つべこべ言わずに、実際に愚直にやってみて、ぶっちゃけどうだったかを検証する
というのが、これらのブログの骨子です。
この連載をはじめて1年、身をもってよくわかったことが2つあります。
まず1つは、「身体性」が重要だということ
私が大好きなこんまりさんの3冊目の書籍に
「シーツを毎日替えるといいよ」とお弟子さんにアドバイスしたこんまりさんに、「毎日は大変なので、3日に1回ならできそう」といったところ「毎日替えることに意味がある。3日に1回ではその効果を得ることができない」と、アドバイスするシーンがあります。(いま、手元に本がないので、ちょっとニュアンス違うかもしれない)
つまり、今すぐ、最低でも明日から「毎日」、そしてある程度の期間継続して「身体に覚えさせる」ことが重要だとうこと。なんなら読んでる最中からやりたくなってスタートしてしまってもいいかもしれない。
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もう1つは、身体性に直結していて、なんらかのアクションを起こさせる書籍は、もれなく売れている書籍だということ
この連載(?)をスタートしてから、40冊ほどのビジネス書や自己啓発書を読みました。最初は2週間に1冊ペースで連載更新できると思っていたんです。でも、実際に書アド検でやってみようと思ったのは、8冊ほど。そのうちトライしたのが6冊。それくらい、書かれていることを日常生活に取り入れて継続していくというのは、意外と難しいことなんだなあと思ったんです。
と、同時に、書かれていることを「すぐやりたい、すぐ検証したい、これ、書アド検で書きたい」って思った書籍って、もれなく売れている本だった。
この2つをまさに「我が身」で体感したころ、「嫌われる勇気」の著者でもある、ライターの古賀さんのブログを読みました。
稀代のライターである古賀さんが 「書籍を作るときに心がけているみっつのこと」の中のひとつに
「読んだらおしまい」にとどまらない、「読んでからはじまる」なにかが盛り込まれているか。最後のページを読み終え、本を閉じて顔を上げた瞬間、まわりの景色が違って見えるか。
と書かれていて、それを「読後のホイッスル」と名付けていらっしゃいました。
書籍でも、講演でも、社内ミーティングの場面でも、はたまたリアルなおしゃべりでも、それらと別れた後に「読後のホイッスル」が鳴ることがあります。皆さんも多分あると思う。
私にとって、そのホイッスルが鳴った書籍が、上記の6冊であったのだなあと、古賀さんの文章を読んで改めて思いました。そしてその6冊は、間違いなく私の生活を変えました。
読んでくれた人の心に、ホイッスルが響くかどうか。そのためにどんな工夫ができるか。
これは、ライターとして一生かけて追いかけていくテーマだと思っています。
などということを考えながら、現在7冊目の書アド検中です。7冊目にして、「あまりにきつくて2日目に挫折し、いま、5回目のトライ」という難産です。
書アド検をやると、ビジネス書をなめるように使い倒せるというだけではなく、ライターとしても気づきがいっぱいあります。
ぜひ、さとゆみの裏ブログ「書アド検」を、これからもなまあたたかく見守ってくださると嬉しいです。