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どんなチームが一番強く、一番幸せか《さとなおリレー塾・第10回》

今日の講義はループスの斉藤徹さん。以前からお噂を伺っていて、とても楽しみにしていました。

と、その前に。 実は、前回のレポートに書かなかったことで、一週間ずっと気になっていたことがあるんです。

それは、石川さんがおっしゃった 「今まで資本=エネルギーだったけれど、ひょっとしたらこれからのエネルギーは、愛や勇気と等価交換になるかもしれない」という言葉。

 

これについて、ずっと考えていました。 で、今日、斉藤さんのお話を聞いているうちに、この言葉がとても明確に理解できるようになったんです。

これからは 「資本=金銭的エネルギー」だけではなく 「資本=人財エネルギー」なんだということが とてもわかりやすく腑におちました。

 

あと、さとなお塾に参加されているみなさんとそのまま飲みにいって、いろんな感想を伺えたのも、とても楽しかったです。 150人超なのに、受講者同士につながりができるこの塾ってすごいですね。

 

それでは、本日のレポートを。

 

1)顧客は歩く広告塔、退職社員も、求職者も歩く広告塔

※これからの企業は愛されないと生き残れない

→生活者が力を持って企業を選別する時代。

→社員が力を持って中央統制がきかない時代。一番大事なファンは社員

※これからは共感されないと生き残れない

→「力」にはいくつかの種類がある

→暴力、資金力、知識力、そして「共感力」
 

さとゆみ感想:あるサロンさんの新卒の応募がすごく減ったのでちょっとだけヒアリングしてみたら、圧迫面接が学生の間で話題になっているこということだった。 離職者も、求人でお店にきた人も、全部全部広告塔。 360度透明化した時代で、24時間365日繕えるわけがない。だからこそ、裸になっても恥ずかしくない集団になることが、今まで以上に重要なんですね。

 

 

2)真実の瞬間(顧客がその企業と接触する瞬間)に、あなたの会社の社員は何ができる?

※真実の瞬間は切り取られてtwitterやFacebookで拡散されていく

→良い瞬間も、悪い瞬間も、すべて透明化される

→期待を大きく上回るときや、期待を大きく下回るときに、人はつぶやきたくなる

→ソーシャルメディアはステロイドをのんだ会話のようにパワフルに広がる

※真実の瞬間で顧客に喜ばれるには、例外処理への対応が鍵

※そのために必要なのは2つ

→1つめ 現場を主役にして権限をわたすこと

→2つめ 現場で一人ひとりが判断しても矛盾が出ない「企業哲学」を持つこと

 

3)どういうチームなら、みんな頑張れるか?

※4番打者だけのチームよりも、つながりのあるチームのほうが強い

※叱るの3倍(理想は6倍)褒めるチームが良い

 

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4)目に見えないけれども企業にとって重要な資源は「人のつながりの強さ=ソーシャルキャピタル」

※1・社員、2・顧客、3・取引先との関係性を深めることが大事

→価値観を共有したらあとは社員に権限を委譲してうまくっている例:ホールフーズ・マーケット

→「個」のレベルで顧客対応をしてうまくっている例:ザッポス

→パートナーシップでイノベーションを起こしている例:インドITC・e チョーパル

さとゆみ感想:企業のトップの人たちの96パーセントは、自社だけでイノベーションは作れないと回答していたのが印象的でした。

 

5)売り手よし、買い手よし、世間よしの三方良しを目指す

※売り手(社員)と買い手(顧客)がともに満足し、また社会貢献もできるのが、良い商売

※統制型「アウトサイドイン」

→事業成果の最大化→顧客は分析・管理される→社員はつながりを分断される→誰得?

※つながりを生かす「インサイドアウト」

→ブランド哲学→社員協働(社員との絆)→ビジネスモデル(パートナーとの絆)→顧客との絆

→こうなると、経営者だって孤独じゃなくなる

※ただし、インサイドアウトにも弱点はある

→「多様性」「透明性」の尊重がないと、同調圧力や不正取引などにつながる危険性も

 

全体を通した感想
★インサイドアウトが実現されると、社員はもちろんのこと、社長も幸せになるという言葉が印象的でした。

★斉藤さんのプレゼン(内容はもちろんですが、プレゼン自体も)、とても勉強になりました。2時間あっという間でした

★いろんな場面で「実業」の重みを感じました。

★幸せなチームが一番強い、という時代なのだとしたら、とてもいい時代だなあと思う。

★さとなおリレー塾、一連の講義は終わっちゃいました。この10回、とても幸せだったし、プライスレスな時間だったなあー。「リレー」していくことで、身体性として深い部分に思考を浸透させることができたと思います。

★これまでの10回分、ブログでまとめることで、人にもすごく説明しやすくなったと感じます。ネズミ仲間、増やしていきたい。

★美容業界はやっぱり、ファンベースにどんどんシフトしてほしいな。こんなに顧客接点が多く、しかも身体接触する職業って他にはないんじゃないかしら。予算が全然なくてもできること、まだまだいっぱいあるんだなあと思いました。この塾を聞きながら思いついたいろんな施策は、サロンのみなさんと一緒に実践していきたいと思います。

 

最後に、このような機会をくださったさとなおさん、本当にありがとうございました。社会人人生を折り返す時期に、このような塾に出会えてよかったです。塾のみなさまとも、またお会いできますように。

 

それから、このレポートを読んでくださっていた美容業界のみなさま。

また、さとなおリレー塾、第2期の募集が始まるようです。今度は月曜の夜なので、参加できる方もいらっしゃるのではないでしょうか。超絶おすすめです。圧倒的絶望から始まり、あたたかい希望の話で終わるさとなおリレー塾。美容業界の人にも聞いてほしい!

 

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