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被災地について読んで良かったなあと思った本、5選

この1年間で読んだ被災地や復興支援に関わる本の中でも、この本、良かったなあと思った5冊をご紹介します。

まず、最初に読んだの、これです。

「Googleの72時間」

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読んでるうちに涙がとまらなくなってきて、電車の中で大変なことになりました。震災発生から、日本にいたGoogleのメンバー、そして海外にいたGoogleのメンバーがどのように動き、どのようなサービスが次々立ち上がり、どのような形でボランティアを巻き込んでいったか。とてつもない迫力でせまってくるドキュメントでした。

おそらくものすごくたくさんの人に取材されたであろうに、全員の名前を覚えてしまいそうなくらい、声が聞こえてきそうなくらい、肉付けされた描写と臨場感がぐぐっと迫ってくる1冊でした。

 

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こちらは、Googleのともみんが、石巻製紙工場の横を運転してくれた時に、話してくれた本。「紙つなげ!」

恥ずかしながら、出版業界の仕事をしているのにもかかわらず、自分が担当した雑誌や書籍の紙がどこからきているのかって、知りませんでした。ただ、2011年3月15日発売予定だった「カットだけヘアカタログ」の第一弾(11刷りまでのびた伝説のヘアカタです)のために確保してもらっていた紙が、震災で全部流されたため、発売が3月31日まで延期になったことは鮮烈に覚えています。

当時、「いま、ヘアカタなんて出している場合なんだろうか」という議論もあったのですが、そのような葛藤の末、やはり出版活動をやめないという選択をした背後には、日本の出版業界と、日本製紙石巻工場のこういった物語があったのだと、初めて知りました。

 

 

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こちらは、YAHOO!長谷川さんの著書。長谷川さんの連載は、東洋経済オンラインでも読めるのですが、この本には、ウェブの連載をベースにしているものの、新規で書き足された原稿や、幹部の方々へのインタビューもあって、充実しています。正直、これを読んで、私はYAHOOが好きになりました。なんだか、すごく風通し良さそう。

東洋経済オンラインの方にしかなかったエピソードにも、長谷川さんのリアルタイムの生の声が反映されていて、どちらも合わせて読みたいところです。

これからの時代は、仕事ができる人ほど、地方の海や山で自然の中で、パソコンを駆使して生活していくんじゃないかという文章が心に残っています。

 

 

 

 

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美容師さんにもぜひおすすめしたいのが、こちら。先日、NHKでドキュメンタリーになっていたから、ご覧になった方もいるかもです。山田町のりんご産業を立て直した岩佐さんのお話です。

ただ、街を救うだけじゃなくて、若者の憧れの職業になるように、かっこよく、おしゃれに農業しよう! というところが、とても共感できました。

東京で活躍していた若きIT社長が、被災地に戻ってしたこと。「経営とは社会に資すること(社会のためになること)を出発点にしなくてはいけない」というメッセージも響きました。

 

99%の絶望の中に「1%のチャンス」は実る
岩佐 大輝
ダイヤモンド社

 

最後は、「知ろうとすること」

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ご存知、糸井重里さんと、早野龍五さんの共著です。

震災直後、原発の危機が伝えられた時、私は、早野さんのTweetを手がかりに生きていたといっても過言ではありません。東京に住み続けることを決めたのも、早野さんのtweetとそれを拡散する糸井さんの話をひとつひとつ、大事に聞いていたからです。

原発のことを、科学的に、冷静に知ろうとすること。これは、1人でも多くの人に、とにかく読んでほしい1冊です。

 

知ろうとすること。 (新潮文庫)
早野 龍五 糸井 重里
新潮社 (2014-09-27)

それと、本日発売になった、被災地で4年間復興コーディネーターとして活躍している藤沢烈さんの書籍も。
この書籍に対しての想いはここにこめました

 

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