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ベビーシッターさんが某有名美容室でひどい髪型になってきた件

うちの子が2ヶ月のときからお世話になっているシッターさんの髪型が、ひどいことになってました。

 

hair

彼女、ちょっと変わった髪質で、癖部分に撥水性があるらしいです。(元curaの浜ちゃん曰く、彼女の髪にストパーをかけることができる薬剤を保有しているヘアサロンは、表参道でも数件しかないと思うとのこと)、結構ヘアサロン選びには苦労しているそう。

 

で、ずっとロングヘアだったシッターさん、この間から、鎖骨上くらいまでカットしていて、あまりにもおしゃれだったので「どこで切ったの?」と聞いたら、「BEAUTRIUM」さんとのこと! さすが、BEAUTRIUMさん!!! おしゃれーと思って絶賛したんだけれど、やっぱり友達にもすごく褒められるとのこと。

 

ヨカッタヨカッタ。いい美容師さんに出会えてよかった。うん、BEAUTRIUM、彼女に雰囲気に合っていていいと思うなーと思ってたら、

 

しばらくたったとき

 

最近、あれ? なんかまた髪型変わりましたよね? って思ったんですよ。明らかにハチがバーンと出てしまっていて、カットバランスがおかしい。最近ずっと帽子かぶってたから気づかなかったけれど、え、バランス変になってない?

 

「あれ? ヘアサロン変えた? と聞いたら、『あ、やっぱりわかりますか。●●●●ってサロンの▲▲▲▲さんに切ってもらったんです。この髪型にしてから、友達にもすごく不評だし、髪も広がるし、すっごく傷んで見えますよね・・・」と、悲しそうに言ってました。●●●●は、某有名サロンです。

 

 

 

で、以下は、私とシッターYさんの会話です。あまりにいろんな顧客心理のヒントにあふれていたので、皆さんにも共有します。

 

 

さとゆみ:「どうして、その●●●●サロンの▲▲▲▲さんに切ってもらおうと思ったの?」
 

Yさん:「某ビューティサイトを見ていて、可愛いなと思ってクリップしたのが、その人の作品ばかりだったんです。フォトのランキングも上位だったし、上手い人なんだと思ったんです。可愛い写真を出す人と、カットがうまい人って、別なんですか?」
 

さとゆみ:「うーん、比例している部分もあるけれど、『カットのレベルよりは、写真撮影のレベルが高い人』というのは存在するね。結局、撮影って、スタイリング勝負なところあるから」
 

Yさん:「じゃあ、ヘアスタイル写真見ても、カットが上手いかどうかはわからないんでしょうか」
 

さとゆみ:「わかるケースもあるけれど、全てがわかるとは言えない」
 

Yさん:「じゃあ、写真では選びようないですよね」
 
さとゆみ:「うーん、確かに・・・。ところで、どうしてあんなに素敵だったBEAUTRIUMに通わないで、違うサロンにしたの?」
 

Yさん:「いつも、『今、行きたい』って思った時に、ネット予約で空いてるところで選んじゃうんで・・・お母様(私のこと)は、毎回同じところ行ってるんですか?」
 

さとゆみ:「うん、5回から10回くらいは通うかなあ。でも、カットとカラーは別のサロンってことが多いね」
 

Yさん:「カラーは、自由が丘のサロンさんに行かれていますよね(Tierraの相楽くんのことを知っている)。息子さんもカットしてもらってますもんね」
 

さとゆみ:「うん、カラーは、子ども産まれる前から、結構Tierraのことが多いね。あそこ、上手いだけじゃなくて雰囲気もすごくいいし、子どもともいけるし、シャンプーとヘッドスパもすごく上手いし」
 

Yさん:「どうしてカットはしないんですか? そのサロンは、カットは上手くないんですか?」
 

さとゆみ:「いや、そういうわけじゃなくて、Tierraはカラーもカットも上手いと思うんだけど、私はあまり甘い感じとか、モテ系って感じじゃないから、カットは違うところにいってる」
 

Yさん:「でもそのモテ系とか、カジュアル系とかって、お母様が雑誌の仕事をされるからわかるのであって、一般人にはわからないですよね? あ、私、いま、もうひとつ気になっているサロンがありまして、AFなんとか、JAPANってところなんですが・・・」
 

さとゆみ:「 AFLOAT JAPANかな。銀座だよね」
 

Yさん:「そうです。その名前でした! そこにも、すごく可愛いスタイルをいつも作っている男性がいまして、名前はわからないのですが」
 

さとゆみ:「でも、AFLOATさんと、BEAUTIRUMさんと、失敗したっていってる●●●●さんって、もう、全くテイスト違うよ」
 

Yさん:「え、そうなんですか? それはわからなかったです」
 

さとゆみ:「そっかー、わからないか・・・。うーん、なるほど」
 

Yさん:「私、ヘッドスパを毎回したいので、本当はヘッドスパが上手いところがいいんです。でも、ヘッドスパが上手いところと、カットが上手いところって、必ずしも一緒じゃないですよね」
 

さとゆみ:「うーん、確かにそうだねー。ただ、ヘッドスパは個人の相性の差もあるから、一概に『このサロンなら間違いない』って言いにくいけれどねー」
 

Yさん:「サロンによっては、アシスタントさんにヘッドスパさせたりするじゃないですか。それだとイマイチなんですよね」
 

さとゆみ:「え? むしろ、ヘッドスパってアシスタントさんがやっているケースがほとんどじゃない? スタイリストさんがやるってあんまり聞かないけれど」
 

Yさん:「え? そうなんですか? 知らなかったです。私が気にいって通っていたサロンは、スタリイストさんがやってくれていて、ヘッドスパもカットも気に入っていたんですが、郊外で独立しちゃって、遠すぎて、着いていけなかったんです。そういうことが2回くらいあって、それからなかなか定まらないんですよね」
 

さとゆみ:「まあ、ヘッドスパはいろんなところで試してもいいと思うけれど、カットは、あまりサロンころころ変えないほうがいいと思うよ。多少気に入ったところがあったら、最低3回は通ったほうがいいと思う。毎回違う人に切られてたら、新しい人が自分の納得のいくカットラインにするまでに時間もかかるし。ヘッドスパはあまり気持ち良くなくても辛くはないけれど、カットがひどかったら、毎日憂鬱になるでしょ?」
 

Yさん:「そうなんです」
 

さとゆみ:「ネイルサロンと違って、新しいサロンにいったら、ネイルオフしてゼロからスタートってわけにいかないからさ。髪型の場合。絶対前の美容師さんのカットの主張が残ってるからね。毎回違うところいってたら、毎回それを整えるところから始まるからさ」
 

Yさん:「そういうふうに考えたことなかったです」
 

さとゆみ:「今度から、行く前に相談してよ。せめて、あなたのタイプに合いそうかどうかは言えると思うよ。というか、BEAUTRIUMさんに戻ればいいのに(笑)。あんなに可愛かったのに」
 

Yさん:「でも、いつも、思いたってすぐに予約とれるところにしちゃうんですよね・・・」
 

さとゆみ:「まあ。仕事すごく忙しいもんねー。仕方ないか・・・。にしても、結構白髪目立ってきてるから、そろそろサロン行きたいよね」
 

Yさん:「そうなんです。お母様、白髪染めが上手いサロンを教えていただきたいのですが(彼女は33歳なのだけれど、比較的グレイ率が高い)」
 

さとゆみ「え? 白髪染め? このへんのサロンだったら、どこでもやってるでしょ?」
 

Yさん:「でも、ネットで『グレイカラー』というところをクリックすると、一気にサロンの数が減ります」
 

さとゆみ:「それは、表立って打ち出していないだけで、どのサロンも白髪染めのメニューはあるよ」
 

Yさん:「そうなんですね。メニューにないのかと思っていました。でも、私、白髪染まらないんです」
 

さとゆみ:「そんなわけないよ。ちゃんと染まると思うよ」
 

Yさん:「お母様は白髪ないからいいですよね」
 

さとゆみ:「え、あるよ。そんなに多くはないけれど、私も何年も前からグレイカラーしてるよ」
 

Yさん:「え! そんなに明るいのに、白髪染めできるんですか?」
 

さとゆみ:「うん、できるよ」
 

Yさん:「それは、とてもお上手な方だからですよね?」
 

さとゆみ:「え? そうなのかな。いや、Tierraの相楽くんはもちろん上手だとは思うけど、多分、このへんのサロンさんなら、明るく白髪染めするのは、できるんじゃないかと思うけれど・・・」

 

 

表参道から六本木ヒルズまで歩く間にした会話でした。

 

いくつか、彼女との会話の中で気づいたこと。

 

・一般人は、私たちではめっちゃ違うと思うAFLOATさんとBEAUTRIUMさんと●●●●さんのテイストの違いはわからない

・「ヘアスタイル写真が可愛ければ、カットが上手い」と思ってきたが、最近どうやらそうともいえないということに気づき始めた。

・サロン選びの最重要ポイントが、彼女の場合「ヘッドスパ」。

・ヘッドスパをアシスタントさんがすることは、サロン側の「手抜き」だと思っていた

・気に入ったサロンもあるのに、そこに長く通うというよりは、直前予約でとれるところの中で選ぶ

・ネット検索サイトで、グレイカラーのチェックポイントにチェックを入れて消えていくサロンは白髪染めをメニューとしてやっていないサロンだと認識している

・あまり暗くしないで染める白髪染めは、ものすごく難しい技術だと思っている(しかしひょっとしたら、彼女の髪質だと実際そうなのかもしれない)。

 

 

雑誌の作り手として、いろいろ、思うことあって、うーん、と思いました。まだ、消化しきってませんが、ひとまずストレートニュースとして残しておきます。

 

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