本当に大事なことはFacebookに書いたりしない
最近、立て続けに(具体的に言うと、この1ヶ月に6人くらい)いろんな人が同じことを言っていたのでブログに書いてみようと思った、表題の件について。
いろんなプロジェクトの打ち合わせをするときに「最近、どんなことされているんですか?」と聞くと、みなさん、いろんな話をしてくださり、それって一度も聞いたことがないすごく新しいチャレンジだったりします。
そういうことが今進行していますという過程って、その人のFacebookやブログには絶対に書かれないことだったりして、
なぜかっていうと、本当に新しい仕組みがつくられるときは、極秘で進んでいることが多いから。
でもまあ、よくよく考えたらただのフリーライターの私ですら、今進行している仕事の8割は、守秘義務範囲にあるので、関係者以外にはオープンにしていない。(できない)
ブログに書いていることは、すでに発表し終わったことや、検証し終わったことで、それらは1年以上前から進んでいた仕事の結果だったりするなって考えると、責任の薄い私ですらそうなんだから、業界のトップの人たちはなおさらだろうというのは、当たり前といえば当たり前かもしれない。
そういう人たちは「今、こんなことを頑張っています!」とか、Facebookには全然書かない。書かないまま、リアルな世界ではどんどん実験と検証を繰り返して実績を積み上げている。
そして、いざ、表に出すときは、すでに一朝一夕には到達できない域まで行っていて、ライバルが真似しようと思っても全然真似できない場所までいったときに、はじめて表に出される。
Facebookに書かれるときは、すでに「コト」は終わっているんだよね。
スタートしたのはその1年前、もしくは数年前。
今回、私に「本当に大事なことはFacebookに書いたりしない」というようなことをおっしゃったのは、みなさん、業界でインパクトのある仕事をしている人たちばかりで。
本当に新しいルールが生み出す「ルールメイカー(=ルールを作る人たち)」は、そうやって、今までも革新を起こしてきていて。 それらのルールメイカーが発信するものをフォローして、なるほどーと思っている人たちはそのルールメイカーの人たちが作ったルールの上で勝負しているから、文字通りフォロワー(追いかける人)になるしかない。
ある人は「本当に重要なプロジェクトを進めていろんなところを飛び回っているときほど、Facebookにはプライベートなことしかアップしないから、暇そうな人に見える よね」とおっしゃっていた。
そういう人たちは、Facebookやブログにやたら「最近の興味関心の方向」や「目標」について書いたりしない。「興味関心」があったら、それについてさっさと調べて、「目標」があったら粛々とやるだけで、やり終わったら結果報告するだけ(それすらしない時も多い)。
カンタロウさんの言葉を借りれば、ルールメイカーには「言うだけ番長」はいない
そんなことを思いました。
これは余談だけど
私が、メールで打ち合わせをすませずに、必ずサロンにお邪魔して打ち合わせする理由のひとつは、そういう、最新のプロジェクトや最近の心持ち(その人が興味を持っていること)みたいなものは、直接会わないと絶対に知り得ないから。
(もちろん、直接会っても教えてもらえないことも多い。でも、Facebookを見てるだけじゃ絶対にわからないことが結構わかるから、Facebookのフォロワーよりは、若干近いフォロワーになれたりします。)
そして、そういう打ち合わせの現場で聞いた話から、新しい企画の種が生まれることも多くて。
本当に大事なことや新しい動きはFacebookに書かれたりしていない。
これ、結構、大事なキーワードじゃないかなー、って思っている。
【関連記事】
打ち合わせでサロンに行くとわかること 勢いのあるサロンさんの共通点