今だからこそ、あなた(わたし)だからこそできる東北への支援
一昨日、TWDW(Tokyo work design・働き方の未来をつくる)のイベントの一環で行われた、「Google 復興支援プロジェクト 「イノベーション東北」と考える働き方の未来」に参加してきました。
100名のチケット、あっという間になくなったそうで、会場は熱気に包まれていました。
このイベントの詳細は、また別途「Googleのワークショップが凄かった10の理由(仮)」として書く予定ですが、ここでは、「イノベーション東北」でできる、復興支援について書こうと思います。
(お写真、ともみんのSNSから拝借しました)
突然ですが
みなさん、3.11のとき、何してました?
私は、切迫早産の治療入院から退院し、でも、絶対安静で外出禁止。できるだけ歩かないように、シャワーはいいけどお風呂はダメ、といわれて、ベッドで原稿を書いている時期でした。
家事が一切できない私のために、1か月近く家の手伝いにきてくれていた母親がいちど北海道に帰るというので、ベッドからよっこらしょっと起きて、玄関まで見送ったときでした。
最初、自分が久しぶりに歩いたので、めまいがしたのかと思った。そのつぎ、ガラスのショーケースがものすごく揺れるから、地震だ!! と気づいた。一度、玄関のドアをあけた母も、あわてて中に入ってきて、一緒にテーブルの下に隠れました。
ガラスーのショーケースから花瓶やグラスが落ちるのを支えようと、母がテーブルの下から出ていったので、「おさえなくていいから! 危ないから!」と叫んだのを覚えています。
それからの数日。
東京も大混乱でした。
サロンを開くべき、しめるべき、という議論がありました。チャリティカットはできないかとみんなが動いていました。
みんながどんどんTwitterで、自分たちのできる支援を決めている中で、私はベッドの中で何もできず、ずっと唇を噛み締めていました。
そのとき、少しでも美容師さんの力になれればと思って書いたブログがこれです。百人近くの方がRTしてくださいました。
今でも、あのブログを読んで営業を決めることができましたと言って下さるオーナーさんに出会うし、震災後の2日目にこんなブログを書いていいのかと迷ったけれど、やはり書いて良かったと思いました。
でも、それとは別に、私は、2011年に私は「具体的に」何もできなかったという負い目のようなものがずっとありました。5月より前はお腹に子どもがいて、5月を過ぎるとお腹から赤ちゃんが産まれてきました。
がれきの撤去作業にも行けなかったし、その後のチャリティカットでの後方支援もできなかった。いつか、そのときがきたら、私は私にできる方法で、何かできるのではないかと、思っていました。でもその「いつか」ってずっとこなかったんですよね。
そんなときに出会ったのがGoogleの皆さんと、「イノベーション東北」です。
復興支援に関わる人たちと一緒に先月、東北に行かせていただき、いままさに、新規事業が立ち上がり、街おこしが始まり、新しいイノベーションが起こっているということを、肌で体感しました。
そして震災直後とは違うフェーズで、今だからこそ、お手伝いができることがあることも知りました。
街の事業者の人たちが、これから生活していくために、歩き出していくために。それらの活動の一部を支えているのが、「イノベーション東北」です。自分の持っているスキルを生かして、空いた時間を生かして、東北の事業者の人たちのために役に立てるというものです。
マーケティングがわかる人、金融がわかる人、広報、営業、デザイナー、カメラマン、ライター……。
イノベーション東北のホームページをのぞくと、いろんな事業者さんが、「こんなスキルを持つ人にアドバイスをしてもらいたい」というメッセージを発信しています。
既に、1000人近くの人が、このサイトに登録をし、Googleでは、事業者さんと、ボランティアをしたい人のマッチングをしているんだそう。
例えば、こちらは、そのマッチングで東京のデザイナーさんが、気仙沼のお寿司やさんのお手伝いをした例です。
これだったら、頻繁に東北に行くのが難しいひとでも、オフの時間を使って、東北に貢献できるかもしれない。しかも、自分の本業で培ってきたスキルを生かして、貢献できるんですよね。
私のように、「何かしたかったけれど、何もできなかった自分」への負い目を持っている人って、結構いるんじゃないかなって思います。
それから、「いろいろお手伝いしたけれど、もっとお手伝いしたい。自分の本業を生かして」と思っている人も、結構いるんじゃないかなって思います。
私も、昨夜エントリーしました。いま、ひとつひとつの事業を拝見して、私のスキルがお役に立ちそうなプロジェクトを探しています。もし、ご興味ある方がいらっしゃったら、この機会に是非!!!
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まずは自分の道を。わたしはこうして出来るようになるまで30年かかったよ。