褒められることの経済効果
ukaのネイルオイルをつけながら突然思い出したんだけど、
出産した後、某ヘアサロンの女子に「私、手フェチなんですけど、友美さんの右手って、色っぽくて昔からすごく好きなんです」って言われたことがあったんだよね。
そんなこと、今までビタ一文も言われたことがなかったし、どっちかというと、形の悪い爪がコンプレックスだったくらいなんだけど。
なんだけど、そういうこと言われると、不思議と自分の右手を気にするようになる。「へえ、私も右手って(少なくても限定1名にとっては)いい形の手なんだなあ」って思うと、なんか嬉しくなる。
そうすると、爪噛んだりしなくなるし(クセです)、数少ない褒められるパーツなんだから、できるだけネイルサロンに行って、キレイめに整えておこうって思う。
これで、
ネイルサロン1回 平均9000円×15回/年=13万5000円
すごい経済効果だ。(っていうか、今、計算してビビった……w)
あとね、あとね、自慢じゃないけど、私、24歳の冬まで、人に「可愛い」って言われたことが一度もなかった。「おもしろいやつ」とか「楽しい人」とは言われたけど「可愛い」は、親兄弟も含め、歴代彼氏すら、誰も言わんかった。
(いま、うっすら思い出したけど、死んだばーちゃんは数回言ってくれたような気がする。私、初孫だったからなあ)
「お前は器量が悪いのだから、しっかり勉強して一人でも生きていける力をつけなさい」と言われて育った10代だったよ。20歳の成人式に着物で撮った写真ですら、実家に帰ったら「後ろ姿」が引きのばされて飾られてたよ。「これが一番素敵だったのよ〜♡」って、おい! 両親!!!
で、で、そんな私に!!!!
24歳の冬に、私に「その髪、可愛いですね」って言ってくれたのは、美容師さんだったよ。
びびびびびっくりしたよ。人生で「可愛い」って言われる日が来ると思わなかったよ。褒められたのは「髪」だったけど。
でも、「可愛い」だよ! マジ、一生、縁無いと思ってた。ほんと。褒められたのは「髪」だったけど。ちょっと鼻の奥がツンとしたよ。感激しすぎて。
でね、人生で一度も可愛いと言われたことが無い人が、可愛いって言われると、ほんとマジ人生変わるよね。
自分でも驚くんだけど、そのとき持ってたampmのTシャツを全部捨てたね。結構な枚数持ってた。で、なんか、新しいお洋服買ったりした。人生初の「可愛い」にるんるんだったのです。褒められたのは「髪」だったけど。
で、褒められたのが「髪」だったので、「髪、マジすごい。人生初の可愛いをGETできるくらい髪、マジ、すごい」って思ったんですよね。
で、ヘアライターでやっていこうと決めて14年たちます。
私がライターになったからといってどんな効果があったかはわからないけれど、でも、そういう言葉のひとつが人の進路を決めたりするんだなあって思う。あのとき、私の髪を褒めてくれた美容師さんに、私は心から感謝してます。
というわけで、ニッポンの男子たち(女子でもいい)。もっといっぱい、周りの人を褒めていいんじゃないかな。そしたら、きっと周りの女子はもっとキレイになりたいと思って、経済効果あがるんじゃないかな。
そんなこと、思った。
今日は審査員なので、精一杯オシャレしていってきまーす!
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