生き方と死に方
先日、VeLOの鳥羽さんと赤松さんとご飯をご一緒させていただいたとき、これからどんな仕事をしていきたいと思っているのか、という話になった。
そのとき、思い出したのが、前職、テレビマンユニオン時代の会長の話。
前職の会社の会長が亡くなったとき、
彼がプロデュースしていた室内楽のためのホール カザルスホールでお別れ会をした。
小澤征爾さんが指揮をする 日本フィルのメンバーの演奏で、 彼は送られていった。
ホールの二階席。 いつも会長が座って楽曲を聴いていた席には、彼のトレードマークだった赤い帽子がおかれ、次々と壇上に立つ演奏者はみんな、 その彼の席にむかって、最後の、そして心からのお礼の演奏をしているということが いたいほどよくわかった。
会長自身は音楽家ではなかったけれど ウィーンフィルを日本に初めて招いたり、『オーケストラがやって来た』という番組を作ったり、オリンピックの開閉会式の演出を手がけたりしながら
当時日本では活躍の場が与えられにくかった小澤さんをはじめ、多くの音楽家が世に出る場所をプロデュースしていった人。
ブラームスにコッセルやヨーゼフがいたように 歴史に名前を残す音楽家には才能だけじゃなく 人との大事な出会いがあるものさ ボクもそういう人間のひとりになりたいんだよ
「のだめカンタービレ#9」より
そうなんです。 わたしもそんなひとになりたいと
渇望しているんです。
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