予約キャンセルの電話
「予約」というのは、有限なその人の時間や、その場の面積をコンクリートすることだと思っているので、基本的に「キャンセル」は良くないと思ってます。
でも、どうしてもどうしても仕方なくキャンセルをしたとき、私の行きつけの歯医者さんと、行きつけのマッサージのレセプションのお姉さんは、
「お電話くださって、本当にありがとうございます」
って、言ってくださるんですよね。
こっちが絶対的に悪いと思いながら電話をかけているうえに、「ありがとうございます」と言われたら、今後は絶対キャンセルしないようにしようって思う。
逆に、一度だけ、よく行っている飲食店の予約を、相手が病気になっちゃってキャンセルしたとき「えー、そうなんですか……。（ため息）わかりました」と言われたときは、こっちが悪いとわかっているのに、なんか、とても嫌な気持ちになった。
私はこれを、予約キャンセルの北風と太陽と名付けることにしました。
言葉って、本当に言いようですよね。
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