丁寧なことと時間をかけることは全然違う
先日、アンティークの腕時計が突如とまったので、購入したお店に原因を調べてもらうためにその時計を持っていったんです。修理の必要があるか、あるならいくらかかるか、見積もりをしてくれるって話でした。
で、
1週間くらいして、そのお店から電話があり「お預かりした時計についてお電話しました」という留守電が入ってた。
ので、
折り返ししたんですよね。
そしたら、担当の人が
「佐藤様、このたびは、お忙しい所こちらに折り返しのお電話をいただきまして、大変恐れ入ります」と言うわけなのです。
これがね、すごおおおおおくゆっくりな話し方。
「このたびは(間)お忙しいところ(間)こちらに(間) 折り返しのお電話をいただきまして(間)〜」って感じ。
自慢じゃないけど、気が短いのよ、私。どんだけ息継ぎすんのよ。って話です。
なので、「恐れ入ります」の「ま」と「す」の間くらいに、差し込んだんだよね。「あ、はいはい、どうでしたか?」って。
そしたら
「このたびは(間)、佐藤様から(間)、ご購入なさった時計が動かなくなったということで(間)、また特に衝撃を与えたこともないとのことで(間)、時計をお預かりしました。購入されてまもないのに(間)大変申し訳ございません」
って言うわけなんです。
知ってるよ!!! 全然知ってるよ!!! それ。
て、ゆーか、私自身がそう言って預けたんだから。
「そこで(間)、私どもの修理担当のものが(間)、佐藤様の時計を拝見したところ(間)」
ここで、大きな息継ぎ。
これ、連続ドラマですか? ここで間を持たせる必要はどこに? 続きは明日ですかあ?
「普通(間)、衝撃を与えても折れない軸が大変珍しく折れておりまして(間)、普通は折れない場所なのですが(間)、修理のものも大変珍しいケースと申しておりまして(間)」
と、えんえん続くんです。
私が知りたいのは、修理が必要かどうか、必要ならいくらなのか、そこだけなんだーーーー!!!
もっとてきぱき話してくれい!
書くのも面倒になってきたので、結論いきます。
結局、
買ってまもなかったので、この軸を交換することで発生するオーバーホールは無料でサービスするが、軸の料金1万円はかかるけれども、修理していいかどうかという内容でした。
あのねーーーーーー、長い!!!!!!
用件、書いたら、2行で終わる!!
ちょうどこの前日、アッシュの吉原さんの講演を聞いていて「丁寧なことと時間をかけることは違う」というお話を聞いたばかりだったので、このおねーさんに、吉原さんのお話を聞かせてあげたかったよ!!
それから、QBハウスの北野社長が「お客様のために」と思うとどんどんサービス過剰になるけれど、「お客様の立場で」と考えると短い時間でサービスを終了することもひとつの価値とおっしゃっていたことを思い出したよ。
(お客さまの立場でサービスをお手軽に。「他のことに使える時間のゆとりを提供」するビジネス)
丁寧なことと時間をかけることは全然違う。
「オーバーホール代は(間)サービスさせていただきます(間)」って言われたけれど、なんか、全然サービスされた気分じゃなかったよ。
むしろ、不親切な人だと思ったよ。
好きな言葉は一石二鳥とてきぱき。
嫌いな言葉は二度手間とお世辞と慇懃無礼の
佐藤友美がお届けしました。
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