〆切のない原稿はどうして書けないのか。あるいは、いい原稿書けたら世に出そうと思っていたら、一生、その原稿は世に出ないと思う件
すごく素敵な原稿を書かれるライターの先輩がいらして、その方のFacebookで、このポスターについて触れられていて、コメント欄が盛り上がっていた。
「しめきり、げんまん」
(スミマセン、写真、勝手にもらいました)
ために、ふと思い出したんだけど。
〆切のない原稿って、本当に、書けないんですよね。
他のライターさんはわからないけれど、私は、本当に無理。
「原稿」を「仕事」に置き換えても、ほとんど同じじゃないかなって思う。
「何日までも待ちますので、いい原稿できたら教えて下さい」って言われて書けるのって、村上春樹さんとか、森博嗣さんとか、そういう、本当に創作をされる方々だけだろうって思う。
だからこそ、彼らは作家になれるのであるし、作家であり続けられるのだろうな。
私のような凡人のライターは、〆切がない限り、ほんと、書けない。
いいものが書けたら世に出そうなんて思っていたら、一生、1冊も発行できないと思う。本当に。
別の言い方をすると、「〆切のない原稿」って、自分との約束であるからして、他人との約束がある場合、あっさり優先順位が下がってします。
つまり、〆切がない原稿が書けないというのは、自分との約束に、甘い人間なんだなと思う。
でも、そうやっていると、いつまでたっても成長しないから、だから、私は、〆切のないはずの仕事も全部、〆切を作るようにしてる。
企画書書く前にアポ入れる。
というか、企画、思い付く前に、企画書を見てほしいというアポ入れる。
原稿書く前にアポ入れる。
というか、何を書きたいか決まってないうちに、原稿を見てほしいのでアポくださいとアポ入れる。
自分との約束に甘い自分の場合、これしか方法がないので、そうしてます。
自分でちゃんと、自分自身をコントロールできる強さがあれば、多分、こんなことしなくていいと思うんだけど、な。
今のところ、凡人の私は、そうしているのでした。
(1本原稿の〆切を30時間おまけしてくださった編集さんのおかげで、いま、このブログ更新しています)
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