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インパクトの規模とインパクトの深度 カクシンハンの『タイタス・ アンドロニカス』を観て

LIMの西村さんのお嬢様が主演の舞台を観てきました。カクシンハンの舞台は、今年、二度め。

前回の「真夏の夜の夢」に続いてのシェイクスピア。

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演出の木村さんが「シェイクスピアの上演というのは、やる方にとっても見る方にとってもなかなか大変です。やる方も見る方も挑戦を強いられるからです」「シェイクスピアという芸術では、くだらないことも、高尚なことも、全てが一つの鍋に詰め込まれて、ぐつぐつと煮え立っています」と書かれていて、

 

それは、まさにまさに、でした。

 

シェイクスピア戯曲の中で最も残酷かつスキャンダラスな作品と言われる『タイタス・ アンドロニカス』

 

軽い気持ちで行くと火傷をする、ぐつぐつ煮え立った、そんな舞台でした。よく、読後感最悪と言われる、この作品ですが、まさに、終わった後にぐったりいろんなものを持っていかれたような気持ちになります。

 

それだけ、心をぐらぐら揺さぶられる舞台だったということでしょう。夢にまで出てきました。

 

古典に挑むという行為は、やはり、大変なことなのでしょう。

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シェイクスピアというと、長回しのセリフなんですが、このセリフが耳に入ってくる演者さんと、入ってこない演者さんがいるし、耳に入ってくるや否や、その情景が目の前にぱっと浮かぶ演者さんとそうでない演者さんがいる。

 

その差は何なのかなあと、考えながら観てました。前回に引き続き、河内大和さんの演技が超越してた。

 

 

話はとびますが、

 

 

インパクトのある仕事というと、主に規模をさすことが多いけれど、このように、少人数を小さな箱にぎゅっとおしこめてメッセージを発信するということは、規模ではなく、深度という部分で、成功すれば強烈にインパクトのある仕事だなあとか、そんなことも考えました。

 

 

建築家である、夫は、また全然違ったところを観ていたようで、後で感想を聞いて面白かったです。

 

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今年は、たくさん舞台を観るつもり。

 

 

来週は、朝日のような夕日を連れて。やっほー!

 

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