パクられると腹たちますか? の質問に答えます
いま、カットだけヘアカタログの打ちあわせで毎日サロンにお邪魔しているのですが、いろんなサロンで、このヘアカタのことを聞かれました。
左:昨年私が担当させていただいたヘアカタ 右:宝島社さんから出たヘアカタ
コンセプトや、レイアウト、タイトルから、表紙まで、全てそっくりなので、皆さん心配してくださるのか「こういうの見て、友美さん、腹たたないんですか?」と言われるのですが……
はっきり言って、むしろ、嬉しいです!!
正直、誰がやるかなんて、どうでもいいです。
私がやんなくても、全然いい。
世の中に、お客様が喜ぶデザインがたくさん生まれて、美容師さんのハサミの力が伝われば、それが、一番嬉しいです。
カットだけヘアカタログは、企画が通るまでに2年くらいかかりました。
今では珍しくなくなりましたが、2011年の時点では、有名モデルさんにお願いしたスタイリングメインのヘアカタログが多かったので、「撮影でモデルの髪を実際に切る? 正気ですか?」「アイロンで巻かないストレートヘアなんて、地味すぎて見栄えしないと思う」といろんなサロンさんに言われました。
それくらい、ガチで切ることと、アイロンを使わないでフィニッシュすることは、当時、異端だったし、みんなの反対を押し切っての企画だったんです。
それが、1号目がまさかの11刷り。2号目も3号目も、ヘアカタ史上に残る売り部数となり、いろんなヘアカタログにガチカットのページが増え、雑誌にもストレートヘアのスタイルが登場するようになりました。
そして、今回、別の出版社で全く同じコンセプトのヘアカタが出ました。それだけ、売れると思われたということだし、世の中に求められているとジャッジされたということだと思っています。これが、嬉しくないはずがない(あくまで、私は、です。出版社の方は、このヘアカタを売るために東奔西走なさっているので、私とは同じ考えではないかもしれないです)。
それもこれも、モデルさん探しに奔走してくださった、たくさんの美容師さんたちのご協力あってのこと。皆さんの「ハサミの力」が、それだけ世の中に求められていたからだと思っています。
この撮影は、現場に1度きてくださった方はわかるのですが、とてもとても大変ですが、本当に素敵な現場です。
モデルさんたちの顔がみるみる輝いていくのがわかる現場です。そのような現場を、他の編集さんやライターさんも体験してくださり「ああ、ガチカット、超いいな」「美容師さんって、すごくカッコいいんだな」って思って下さったんだったら、私も、すごく嬉しいです。
私自身も、いいなと思う考え方はどんどん取り入れて行きたいし、素敵なコンセプトはいち早く真似してきました。同じように、自分が考えた企画(しかも、超いいと思っている企画)が、他の方もやってくれるのは嬉しい。そうやってムーブメントがおこれば嬉しいです。
ただ、宝島さんのヘアカタが先に発売になったので、より工夫をして、さらにオシャレなものになるように頑張ろうって、より気合が入りました。(こういうことも、相乗効果だと思っています)。レイアウトも、今までとはがらっと変えてお届けしようと思います。皆さん、引き続き、ご協力よろしくおねがいします!!
【追伸】
近日中に、このヘアカタの別企画の公募第2弾、発表します!!!
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