美容師さんの力で、抗がん剤治療中の女性のサポートを!
今日はちょっと長くなります。読んでいただけると嬉しいです。
皆さんは、今まで、抗がん剤治療で髪が抜けてしまったお客様をご担当されたことはありますか?
現在、医療用のウィッグは、ほとんどかつらメーカーの独占市場状態にあり、その値段は20万円から60万円と、大変高価です。
素材も化繊で、長さのカットはしてもらえるものの、かつらをカットするには美容師免許はいりませんので、美容師の皆さんが提供しているような繊細なカットは施されず、「見るからに、かつら」という自分の見た目に、治療以前にショックを受けてしまう患者さんも多いそうです。
そこで今、抗がん剤治療をする女性たちに対して、美容院で人毛100%のウィッグを販売し(値段も6万円です)、そのウィッグにカットやカラーやパーマを施し(施術料金はお客様からもらいます)というメニューを持つサロンが少しずつ増えてきています。
見た目にも、今までどおりのヘアスタイルにカットやカラーしてあげることで、闘病を前向きにすることができる、闘病中も自分らしくいられると、とても喜ばれているそうです。
最近では、がんであることを会社や家族(お子さん)などにも隠して闘病されている女性も多いため、そのたちには「周囲にバレないウィッグを作ってもらったことで、会社に通い続けることができる」と、とても感謝されているそうです。
しかし、まだまだ、一般にこの「美容院でカットもカラーもパーマもできる人毛ウィッグ」が浸透していないため、多くの患者さんは、かつらメーカーさんで高価な化繊ウィッグを購入している現状です。
そこで、今回、NPO法人のふくりびさんとともに、美容師さんが作る、医療用ウィッグのヘアカタログを企画しました。このヘアカタログは、病院に寄贈し、まさに病気の宣告を受けた方々の手に届くようにしたいと思っています。
そのために、この医療用ウィッグヘアカタログを作る資金を、クラウドファンディング(ネット上で集める募金)をすることにしました。
募金サイトはこちらです。
デザインは、数々のヒット書籍の装丁を担当されているTYPEFACEの渡邊 民人さんが担当してくださることになっています。
目標金額を達成した暁には、今回の企画の主旨にご賛同くださった、MINXの岡村さんとVeLOの赤松さんが、中心的に関わってくださることになっていて、さらに多くの美容師さんのご協力もいただきたいと思っています。
(ちなみに、岡村さんとは先日打ち合わせをしたのですが、今回、実際にウィッグを見られて「こんなに密度が高くて、いい髪のウィッグは見たことない」と絶賛されていました)
ヘアカタログのディレクションは、私が担当させていただきます。皆さんのお力を借りて、さすが、美容師さんが作るウィッグのヘアカタログは、こんなにオシャレで素敵なんだというものにしたいと思っています。 皆さん、是非、この試みを拡散、応援していただけないでしょうか。
例えば、以下の方法で、この試みを応援していただくことができます。
1) Ready for? でスタートした募金の取り組みを、FacebookやTwitter、ブログで拡散してくださる
(https://readyfor.jp/projects/fukuribiiryoyowig-photo が、この募金のURLになります)
2) Ready for? の画面で募金をしてくださる(目標金額達成したときのみ、クレジットカードから引き落としになります)。
3) 皆さんのサロンが、美容師さんがカットする医療用ウィッグの取り扱い店になってくだささる。(最初に2サイズあるウィッグを2体導入していただければ、その後は受注発注で大丈夫だそうです。詳しくはご連絡ください)。
私の義母は、元美容師さんでした。やはり抗がん剤治療をして、かつらをかぶっていました。そのとき「本当に、世の中にいいかつらって無いのよ」と言っていました。美容業界に関わっている身として、何もアドバイスしてあげられなかったことを、とても悔しく思いました。そのことも、この活動に関わるきっかけになりました。
悩んでいるお客様たちは、現在はかつらメーカーでかつらを購入するという選択肢しかないような状況です。美容師さんの力で、闘病中の女性たちを、サポートしてもらえないでしょうか。
Ready for? のページはこちらです。
読んでくださり、ありがとうございました。