仕事人生のほとんどは失客の歴史です
昨夜は、ピカイチさんで、私のライター人生の紆余曲折を語るという時間をいただきました。
もともと、SNS時代の発信法とか、モデハン成功例とか、ブランディングの極意とか、そのようなお題をちょうだいしていたのですが、
そのような「術」や「例」をお話するのはいつでもできるし、なんなら業界誌には毎号載っているわけだし、おつきあいの長いピカイチさんで、既にいろんな講習を受けられているピカイチさんだからこそ、
そもそも
そのような「成功術」や「成功例」を、みんなはどのように生み出しているのかという「思考回路」のトレースをしてみるのは、どうだろうという話になり、
直前に内容が全部チェンジになりました。
私はライターとしては、はっきりいって「成功例」ではないし、現状の自分にはまだまだ不満も多いのですが、
ただ、どうやってライターとして食っていこうか、生き残っていこうかということは、14年前からすごくすごく考え抜いてきました。
振り返ってみれば、仕事というのは(私の場合は)失客の連続です。
もし、失客をしていなければ、14年前のクライアントの媒体で今でも私は書いているはずで、でも、そんな媒体は現状ほとんどなくて、(って、見栄をはってしまいましたが、現状、ゼロです)
つまり、失客をするスピードよりも先に先に新しくできる仕事を増やしていって、食べていけるという状況を作れるように、いろいろ考えてきたライター人生でもありました。
そして今、10年後も20年後もライターで食べて行けるための土壌を、もう一度作り直さなくては、と思っています。
そんな「思考回路」の話をさせていただきました。
人それぞれ、なりたい自分像は違うと思います。皆さんには、どんな自分になりたいですか? ということを聞いてみました。そして、そのなりたい自分になるために、できることは何ですか、そのうち既にやったことは何ですか? と聞いてみました。
みんな、多分、必死で考えてくれたと思います。
みんなに話しながら、私も、必死で考えてるよ。10年後も書き続けるためには、どうすればいいんだろう。そのためにできることを、私は今、やっているだろうか。
そんなことを、私も自分に問う数時間でした。
人はなりたい自分になる、と私は思っています。
「こうなりたいと思っている人」、はそうなっているし
「こうなりたいと思いながらも、そこまでやらなきゃいけないならいいやって思っている人」は、「こうなりたいと思っているけれどそこまでやらなきゃいけないならいいやっていう人」に、ちゃんとなっている。
そんなことを、皆さんと、確認した夜でありました。
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