自分のために生きる勇気
最近、いろんな雑誌に「エシカル」という言葉が登場します。エシカルファッション、エシカルフード、そしてエシカルジュエリー。
みなさんは、「エシカル」って言葉を知っていますか? 私も去年は知らなかったよ。
エシカルとは、「倫理的に正しい」というような意味です。
以前、美容師さん向けの異業種経営勉強会、ラウンジゼロで講演をしてくださった白木夏子さん。白木さんは、HASUNAというエシカルジュエリーのブランドのデザイナーさん。
ブラックマーケットと言われる宝石の世界であっても、産地がわかる、関わっている人がわかるジュエリーを提供していこうという信念をもってブランドを経営されている方です。
私も、講演に参加し、レポートを書かせていただいたので、読んでくださった方もいらっしゃるかもしれません。
これは私がまとめたものではありませんが、そのときの講演録。
HASUNAブランドを語るときにまっさきに出てくるキーワードが前述した「エシカル」という単語です。
白木さんはエシカルという言葉を「人と社会と自然環境にとってプラス面を最大化し、マイナス面を最小化する」と定義されていました。
劣悪な労働環境で採掘された鉱石を使用せざるを得ない業界の常識に疑問を持った白木さんが、自らで生産地を探し、生産者を教育し、適正な価格で取引をする流通ルートをつくったのがHASUNAのはじまり。
私の周りには、HASUNAのジュエリーを選ぶ女性が少なくありません。
数あるジュエリーの中で、そのひとつを選ぶ。そこには他のジュエリーブランドとは一線を画す「物語」があるからにほかなりません。
こだわりを持って提供している商品や技術に、「物語」をのせる。ブランドとしての「刻印」を押し、ブランドを育てていく。美容師の皆さんたちにとっても、サロンのブランディングを振り返るキッカケになったのではないでしょうか。
前置きが長くなっちゃったけれど、
そんな白木さんの2冊めの著作。「自分のために生きる勇気」を読みました。
もともと引っ込み思案で、赤面症で、前に出るタイプではなかった白木さんが、なぜ世界各国を飛び回るようになったのか。その原動力はどこから生まれたのか。
そして、ここが重要ポイントなんだけど
そのようなパワーや行動力は、誰にでも身につくものなのである、ということが、 書かれています。白木さんは、「自分のために生きる勇気」は誰にでも持てるし、心は誰にでも鍛えられる、と言っています。
語りかけるように書かれた本で、すごく読みやすいので、あっという間に読めてしまうと思います。白木さんは、とてもおっとりした雰囲気なのですが、お話をなさると、言葉が熱を持っている人だとわかります。体裁をつくろうような方ではなくて、すごくストレートにお話をなさるという印象です。
そんな白木さんのチャーミングな話し方、まんまの、チャーミングな本です。
私が面白いなあと感じたのは、トラブルに対する具体的な対処法、解決法の数々ですね。
★最初から相手に期待をしない
★モチベが一番高いときに、目標を周りに言う
★地球にいるなら、会いにいく→フェイスtoフェイスを大事にする
★小さなことで悩んだら→BBCやCNNをつける
などなど
情報との出会いには寛容でいたいけれど、選択は慎重に、という話もいいなと思いました。
ご興味ある方、是非読んでみてくださいね。
自分らしさって何? って悩んでいる人にオススメ度 ★★★★☆
やりたいことがみつかったけれど前に進めない人にオススメ度 ★★★★★
白木さんのジュエリーは、表参道のショップや新宿伊勢丹などで変えますよ。
こちらの1冊目の「世界と、いっしょに輝く」は、
起業を考えている女性にオススメ度 ★★★★☆
ジュエリー業界に興味がある女性にオススメ度 ★★★★★
【関連記事】
↑こちらでも、エシカルについて触れました。