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仕事を「こなす」、お客さまを「こなす」に違和感はありますか?

よく、書籍やセミナーのプロフィールなどに「月間1000人の顧客をこなす」とか「月の半分の撮影をこなす」とか、「全国でセミナーをこなす」とか、「連載をこなす」とかっていう、「こなす」表現、ありますよね。


  
私、あれにすごく違和感あって、今まで、自分のプロフィールに「こなす」という言葉があった場合は、別の表現に変えてもらっていました。

 

こなすって、何か、「スピーディーにやっつける」「大量にさばく」みたいなイメージがあって、例えば、私がお客様だったら「こなされたくない」って思うだろうなあって思ったからで。

 

 

で、今回も、そういうプロフィールがきたので、変えてもらおうかなと思ったのですが、ふと。

私には違和感があるけれど、これだけ普通に使われているのであれば、世の中的には、正しい用法なのかもしれない、と思ったりして

一度、ちゃんと辞書をひいてみよう、という気になったのです。(ライターなのに今更、スミマセン)
  
するとすると、ですね。

こなすって、「熟す」って書くんですね。もともと。で、語源は、「粉にする」つまり「粉砕する」っていう意味らしい。

スクリーンショット 2014 05 09 22 09 19
 
で、上記のような使い方で、私たちが、こなすって言う場合、
 
スクリーンショット 2014 05 09 22 09 30

この意味ですよね。
 

③身につけた技術・知識によって、困難で手間のかかる事柄をうまく処理する。

と、あります。

ここで、思うことは2つ。  

1)

私が気になるのは、この、「処理する」というイメージだったのだなあ、ということ

ちなみに、処理するというのは「さばいて始末をつける」という意味なんですよね。やはり、お客様に対して使う言葉じゃないような気がします。

スクリーンショット 2014 05 09 22 15 00

 

2)

とはいえ、こなすというのは、「困難をうまく処理する」というのだから、自分で「仕事をこなしている(熟なしている)」という場合は、自分で自分を「熟練した人」と褒めていることになるのだなあ、ということ。

自分で言うには、偉そうなニュアンスもあるということ。
  
いずれにしても、やっぱり、

自分のプロフィールで「こなす」という言葉を使うのは、やっぱりしっくりこないなあという結論に達しました。

 
 
日本語って難しいね。

  

んでは、また明日。

ぐっばい。

 
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