子ども孝行
親孝行って言葉はあるけれど、子ども孝行ってないよね。
でも、私、先日、両親を見て「この人たち、なんてすごい、子ども孝行なんだろう」って思った。
先日、父の書籍「勉強したがる子が育つ『安藤学級』の教え方」の出版を記念して、サプライズのパーティをしました。
父は、こういうパーティをするといったら、絶対に「うん」とは言わないだろうということで、母と、先生方と一緒に内緒で計画をしました。
集まってくださったのは、かつての教え子さんを中心に、何と、180人。この日のために、北海道じゅうから駆けつけてくれた皆さんたち。
同窓会の輪がいくつもできているような、そんな会場で。
はるばる東京から来てくださった講談社の編集担当の加藤さんも、「こんなにもあったかいパーティは初めて」と言ってくださるほどの、あたたかいパーティでした。
パーティでは、いろんな人たちが、私が生まれたときのこと、弟が生まれたときのこと、父のエピソードを教えてくれました。今回のことが無ければ、きっと知らなかっただろうことだなあと思いました。
父は、小学校の先生です。小学校1、2年の担任だったときの生徒さんもたっくさん駆けつけてくれていて
当時、父が毎日書いていた学級通信を持って来てくれた生徒さんもいたりして。
もう、20年以上も前のことなのに、みんな、一様に「安藤先生のクラスの授業は楽しかった」と言ってくださり
皆さんからいただいたメッセージカードには「あのクラスでの出会いが、僕の人生の礎です」というようなコメントがいくつもいくつも書かれていて。
人が、仕事を通して人の人生に強く影響し、その人の人生を豊かにしているということを、目の当たりにできたこと。これって、本当に凄いことだなって思った。
今回、どのテーブルでも聞いた、生徒さんたちの父や母への感謝の気持ちを聞くにつけ、はっきり言って、嫉妬をしたくらい。どれだけ幸せな人生なんだろうって思って。
多分、今回のパーティで、一番いろんなことを学んだのは私です。父のような母のような、人に感謝されるような生き方をしていきたいと思う。
それから、息子氏にとって私が、いつか、こんなふうに、素敵な背中を見せてくれる親になりたいと思ったよ。
お父さん、お母さん、ありがとう。
私は今回のサプライズパーティで、一生分の親孝行をしたと思っていたけれど、実はこのパーティで、私が一番、お父さんとお母さんに学びました。二人は、とっても子ども孝行だと思います。
amazonにも嬉しい感想いただいています。お手にとってくださった皆さん、ありがとうございます!
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