今の売上をとるか、未来への投資をとるか
旭山動物園に行った。
私の育った街に近かったので、あのショボかった動物園が、今や、日本有数の入場数を誇る有名な観光地として機能しているというのは、とても不思議な感じです。
↑ちょっといろいろ間違って、全身水玉コーデになってしまった私。
以前、HOYUさんのCOLORFULで、旭山動物園の小菅名誉園長にもインタビューさせていただいたことがあり、動物園の紆余曲折、過去、現在、未来には、地元民としてもライターとても興味を持っています。
今回、動物園にいくときに、ちょっと面白い話を聞きました。
↑最初はタイタニックばりに両手を拡げていたペンギン。だんだん疲れてきたのか、片手だけに。
行動展示という、動物の生態を活かした展示方法で一躍有名になった旭山動物園ですが、年間の来場者数が日本一になってからしばらくたって、人気にほんの少しかげりが出てきた時期がありました。
そのとき、動物園がしたことは、2週間、園を休みにして、新しい展示のアイデアを考えたり、今後の動物園のあり方を考える時間を作ったこと。
↑今回一番面白かった、知床財団が寄贈したというエゾシカの被害についての絵
↑結構シュール。
それが功を奏してか、ここ最近、あらたに名物の動物舎が生まれ、旭山動物園は、入場者数をV字挽回しているのだそうです。
ただ、現在、旭山動物園の観光客によって生計を立てている観光関連の商売は数多く、2週間も園を休みにすることに対して、反対をとなえる人たちも多いのだそう。
園としては、将来のことを考えて、しっかりと園の未来を語りあう時間が必要だと感じ、それ以外の産業の方たちからしたら、園が休みの間は商売あがったりなので、休まずに運営してほしいと感じる。
↑久しぶりに旭山動物園に戻ってきたキリン。高い位置に見学者の通路をおくことで、目線の高さでキリンの顔を見ることができる。
未来への投資、ということに、想いを馳せながら見た動物園は、また違った趣がありました。
旭川いいとこ、皆さん、遊びにきてね。
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