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女性誌が、ライバル誌をdisる言葉には、結構きめ細かい女心が見え隠れしてる

昨日、サロンで「Oggi」を読んでいたら「私たち、可愛いのは好きだけど、イタいのは嫌です」という企画があって、これってひらたく言えば、「Ane Canケバいよね」っていうメッセージなんだろうなって思った。

 

そんな「Ane Can」には「好感度が高くても記憶に残らない地味女じゃ意味ないです」っていうコメントがあったりして、まあ、平たく言えば「Oggiって華がないよね」ってことだろう。

 

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photo by steve.abraham

 

 

女性誌は、自分の雑誌のアイデンティティを確立しないと、他の雑誌と差別化できなくて、読者に選ばれないという宿命にあるから、

 

・私んとこで大事にしているのは、こういうことです

 

って書くことで

 

・あの雑誌とここが違うんですよ

 

っていう差別化をしているし、文字面だけ読んでるとdisってるみたいだけれど、実際disってるわけではなくて、「これは違う」「これは嫌い」といろんなシチュエーションを列挙することで、「そんなところに共感する女性像」を絞り込んでるんだろうなって思う。

 

 

そうそう、新創刊した37歳からの美容雑誌「ニカキレ」は2ヶ月でキレイの略らしいんだけど

 

 

「美容は好きだけど、頑張りすぎない。今すぐ効果を求めずに、2ヶ月後くらいに効果が出るのが私たちのいい感じ」って書いてあって、まさしく

 

ニカキレ (姉ageha5月号増刊)
インフォレスト (2014-03-17)

 

「私たち、美魔女とは違うからねー」っていう宣言ともとれます。

 

 

こういう涙ぐましい差別化は、美容院でお客様をウォッチングするときにすごく役立つ。

 

「可愛いのは好きだけど、イタいのは嫌です」とか「好感度が高くても記憶に残らない地味女じゃ意味ないです」とかっていうのは、結構その人の本質だったりして、ヘアデザインにも直結しやすい女性心理だったりするから。

 

 

というわけで、女性誌の中の、他の雑誌をdisる言葉には、結構きめ細かい女心が見え隠れするものなのですよ、というお話でした。

 

 

ではまた明日。ぐっばい。

 

追記:指摘を受けるまでうっかり忘れていたんだけど、「Oggi」と「Ane Can」は同じ出版社の雑誌ではないか! いやー、うっかりしてました。 とはいえ、だからこそより、差別化は必要なんだとも思う。

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