女性誌が、ライバル誌をdisる言葉には、結構きめ細かい女心が見え隠れしてる
昨日、サロンで「Oggi」を読んでいたら「私たち、可愛いのは好きだけど、イタいのは嫌です」という企画があって、これってひらたく言えば、「Ane Canケバいよね」っていうメッセージなんだろうなって思った。
そんな「Ane Can」には「好感度が高くても記憶に残らない地味女じゃ意味ないです」っていうコメントがあったりして、まあ、平たく言えば「Oggiって華がないよね」ってことだろう。
photo by steve.abraham
女性誌は、自分の雑誌のアイデンティティを確立しないと、他の雑誌と差別化できなくて、読者に選ばれないという宿命にあるから、
・私んとこで大事にしているのは、こういうことです
って書くことで
・あの雑誌とここが違うんですよ
っていう差別化をしているし、文字面だけ読んでるとdisってるみたいだけれど、実際disってるわけではなくて、「これは違う」「これは嫌い」といろんなシチュエーションを列挙することで、「そんなところに共感する女性像」を絞り込んでるんだろうなって思う。
そうそう、新創刊した37歳からの美容雑誌「ニカキレ」は2ヶ月でキレイの略らしいんだけど
「美容は好きだけど、頑張りすぎない。今すぐ効果を求めずに、2ヶ月後くらいに効果が出るのが私たちのいい感じ」って書いてあって、まさしく
「私たち、美魔女とは違うからねー」っていう宣言ともとれます。
こういう涙ぐましい差別化は、美容院でお客様をウォッチングするときにすごく役立つ。
「可愛いのは好きだけど、イタいのは嫌です」とか「好感度が高くても記憶に残らない地味女じゃ意味ないです」とかっていうのは、結構その人の本質だったりして、ヘアデザインにも直結しやすい女性心理だったりするから。
というわけで、女性誌の中の、他の雑誌をdisる言葉には、結構きめ細かい女心が見え隠れするものなのですよ、というお話でした。
ではまた明日。ぐっばい。
追記:指摘を受けるまでうっかり忘れていたんだけど、「Oggi」と「Ane Can」は同じ出版社の雑誌ではないか! いやー、うっかりしてました。 とはいえ、だからこそより、差別化は必要なんだとも思う。
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