残されている時間
20代の頃は、
本屋に行くたびに、すごくわくわくドキドキした。
ここにある本、どれから読もうか。
あれもいいな、これも読んでみたい。
この広い本屋にたっくさん並んでいる本のように
私の未来にも無限大の選択肢があるように感じていた。
でも、最近は
本屋に行くたびに、胸がきゅっと縮む気がする。
そう、もう、どうやったって
ここに並んでいる本を全て読む時間は私には残されていない。
それどころか、ここに並んでいる本の中で、
気になった本だけを読むのですら、
残されている時間の中ではできないだろう。
そんなことを思うようになってくらっとする。
それは、35歳になって、人生を折り返したということもあるだろう。
20代とは違って30代の時間はとぶように過ぎていくことを実感したこともあるだろう。
子どもを産んで、彼のこれからの人生の長さと自分のこれからの人生の長さを考えたこともあるだろう。
子どもと一緒に過ごしていると、一日があっという間に過ぎていく。
このままではあっという間に40歳になり、50歳になってしまうなと感じたこともある。
限られている残りの人生を
どのように構築していくかっていうことを
今、このタイミングでしっかり考えたいなって思う。
何を基準に優先順位を決め、何を選択していくのか。
自分の人生の幕が閉じるとき
何十年か後の自分が
こんなはずじゃなかったって、がっかりしたりしないように。
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