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明日を戦う後輩たちへ

当麻中学校 ソフトテニス部の皆さんへ

今日の試合はいかがでしたか?
私はスコアしか聞いていませんが、きっと自分の普段の力を発揮できないまま終わってしまったという人もいたのではないでしょうか?

 

私も、中学2年生のときの全国大会は、わけもわからず終わってしまいました。
試合に負けた後、勝ち残ったチームの試合を見て、すごく悔しい思いをしたのを覚えています。
どのチームもそりゃあうまかったけれど、全く歯がたたないって感じじゃなかった。
普段どおりにやれたら、少なくても、もっと競った試合ができたんじゃないかと思いました。
負けたことよりも、自分が練習してきた事が、これっぽっちも出せずに終わったことのほうが何倍も悔しかったのを覚えています。
だから、それから1年間、ずっと、今度こそはそんなに簡単に負けないぞと思って練習をしてきました。
 

皆さんは、今日、試合が終わった後、どう思いましたか? 悔しかったですか?
あのボールが入っていたら、あのポイントがとれたら・・・
そう思う場面がいくつかあったのではないでしょうか。
そして、もう少し試合が長引いて、もう少しだけねばれて、心が落ちつてきたら、ひょっとしたら勝てた試合だったかもしれない、そう思ったかもしれません。

 

でも、良かった。今日は皆さんの最終日ではありません。

 

皆さんが目標にしてきた団体戦は明日なのです。
皆さんには、まだ1日チャンスが残っています。
そして、それは、きっと皆さんが、この1年間ずっと目標にしてきた日です。

 

試合の前にはひとつ大きな深呼吸をしてみてください。
一度目をつぶって、今まで練習したことを思い出してみてください。
一生懸命頑張ってきた事を思い出してみてください。
それから、一度、ベンチのほうをみて、仲間の顔を見てください。
そして、笑顔で、自分たちらしい試合をしてください。

 

テニスは、相手選手よりも、たった一本だけ多く、
相手のコートにボールを返したほうが勝つスポーツです。
たった一本だけです。
ラリーが続いて苦しくなってきたら、そのことを思い出してください。
このラリー、相手よりも一本だけたくさんボールを返したほうがポイントできるのです。
たった一本です。
心が負けそうになったら、そのことを思い出してください。

 

私は今年35歳です。

 

人生のなかで、一生忘れないと思える日は、35年生きてきても、数えるほどしかありません。

 

そんな素晴らしい日に、みなさんが、明日出会えますように。

 

応援にいけないのは残念ですが、東京から応援しています。

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